コント・ウレス教会にて
約束通り長くしました!(ほんのちょっと……)
コント・ウレス教会は四神獣の祝福を受けたと言われる数少ない教会のひとつである。マルクとジルバは今は国交がないが、信仰する宗教は同じである。イークス教という一神教でかつてこの大陸に天から降り立ったイークスという青年が四神獣に自らの体の一部を与える事でこの大陸の礎となり、今は大地の神となり全ての物を祝福していると言う。
「静香王、私」「ああ、譲。何故ここにいるのがわかった?」「シリウスとコレアの修復を目指しているんだろう。」シリウスとコレアは私達がこの世界に降り立った時砕け散ったのだが、コアの部分が残っていたのだ。「不安なんだろう?」と譲が言う。「何かが起きそうなんだ。私には分かる。玉座に座る度フラウが語りかけて来るんだ」「フラウ様は何と?」「はっきりとは分からない。何かが起きる、とか世界を救って、とか……そして今フラウはエルクスの修復を強要されていると言う……」「と、するとジルバはこちらの世界に何らかの形で介入してくると言う訳?」
静香は黙ったままだった。私には分かるがおそらく静香がこの教会に来たと言う事は何かが起きるのだろう。近いうちに。
「復元の方法は?」「1年に1回満月になる日がある。それが今日だ。月の力で破片は私の持っているコアと融合し復活する。複製になるが効果は同じ。そしてすぐジルバがどういう動きをするか探らなければならない」「そうか争いが起きるの?」「それはまだ分からない。フラウの身に危険が及んでいる事だけは確かなんだが……」そう言って静香は黙って祈っていた。