悪夢を見て
どうもイメージ(世界の形について)が湧きませんので若干おかしい所があるかもしれませんがそういう時は間違ってますよ、と指摘して頂けたらこれ以上ない喜びです。遅くてすいません。
「はっ!」私は悪夢を見てベッドから飛び降りた。急に寂しくなって男の時はそんな事は無かったのにと苦笑する。部屋を出て静香の姿を探した。おそらくあそこにいるだろう。マルクの西方にあるコント・ウレス教会に。
この時間帯はモンスターが出る。静香は剣術もまぁまぁ様になってきているので平気で一人で外出出来るのだろう。私と言えばキュア・マネジメントと円輪呪縛法しか技は無いが意外な事に大型のモンスターは夜を怖がる。どうやらマルクのモンスターは火が苦手なようなのだ。弱い魔物は昼間には食われてしまうかもしれない大型のモンスターのいない夜に食事をするのだ。
マルクの軍隊が駐留している。とは言っても装備は貧弱なものだ。私は思った。こんな装備じゃいつモンスターとの戦いで死者が出るかもしれないと。モリスが丁度そこにいた。「あら、譲こんな時間にどうしたの?」「え、うん。ちょっと用事があってね」「ふーんそう……モンスターが出るから護衛の兵士付けましょうか?」「いやいいんだ近いから」
私はその時この国に伝えるべき技術について考えていたのでモリスの助言はあまり耳には入っていなかった。