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第三師団団長ボンゴ登場・決勝
決勝の相手は楽々勝ち上がってきた一騎当千の第三師団団長ボンゴであった。
「ふふふあんな華奢な女のくせになかなかやるじゃないか。しかしシド様の信頼を勝ち取るのはこのボンゴよ。今まではギューンの陰に隠れていたが、あんな優男本来なら俺がぶっ潰してやるのによぉ」
「何をごちゃごちゃ言っている。早く指定の位置につけ。」挑発するマリアード。
「この小娘がーぐちゃぐちゃのミンチにしてやるわー!!!」そう言うと背中から巨大なハンマーを取り出した。「この重遁の一撃を喰らって生きていたものはかつて一人もいない。お前の墓くらいは建ててやるから心配するな。骨もバラバラだろうがな」そう言って鎧を脱ぎ捨て裸になった。鎧はゴーン!という音をたてて地面にめり込む。「ふー重かったぜ」そういうボンゴの肉体は極限まで鍛え上げられていた。
「この筋肉馬鹿め。しかしあの武器は危なそうだな」
油断禁物という感じで戦闘態勢に入るマリアード。キーン!試合開始のゴングが鳴った。
いよいよ決勝戦である。