破魔調律
それじゃあ破魔調律の練習に入りましょうか。モリスが言った。
でも何で攻撃魔法の練習なんかするんだい?私は聞いた。
マルクにはモンスターが多いのよ。それにまだ言えない理由もある事にはあるしね。貴女はとにかくキュアとケアマネジメントと破魔調律だけ覚えればいいわ。
セイントになるには必要最低限それができなきゃ。他にも条件がある。
マルクの東の果てにあるマーダの神殿でカムイという賢者がいるの。
そこで聖杯を頂く事によって初めてセイントになれる。
「ふーん、モリスとジョージもついてきてくれるんだよね?」
それは無理だ。ジョージが言った。「マーダの神殿はセイントの訪問は
固く禁じられていてカムイとは一度きりしか会えないんだ。途中までだね。どんな試練があるのかも口止めされているんだ」
「仮面をつけているので顔が分からないんだよな 歳も不詳だし。だいぶしごかれたからお礼参りにでも行きたいんだがな はっはっは」と少し懐かしそうな表情を浮かべて笑った。
それにしても普通の人間だった私 印なんて使えるのかしら……才能があればいいんだけど。ところで静香は何やってるかなー。
しばらく会ってないので心配な譲であった。