表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
紐解かれる謎 ~謎めいた女王~
53/100

ロビンの過去

 間合いを詰めるマリアードとロビン。ロビンの弓の腕は先ほどの攻撃で相当の精度である事がわかる。

「私はねー」ロビンは大きな声で「両親が技術者だったの」



「そしてマギドPCによって男女融合術の実験の被験者にされたの。それが失敗して奇形になり自ら命を絶ったわ。シドは悪魔よ。でも私も小さい弟と妹を抱えてお金が必要なの。必死で腕を磨いたわ。そして賞金稼ぎになった。貴女には負けられないのよ。意地でも。大会で優勝すれば10年は食えるんですもの」


「私だってシド様のために負けられないわ。夢があるもの」


「じゃあ死んでもらうわ。ミリオンアロー!」


「!」一本の矢が軌道上で数十の矢に分裂した。マリアードは先ほどの試合の後、鎖帷子を装備し直していたので心臓には直撃しなかったが、右腕、太ももに傷を負った。「くっ……」


「足と利き手は潰したわ。楽に死・な・せ・てあげる」

 近寄ってくるロビン。その刹那マリアードは左腕で弓の弦を切った。

「何ぃ!」「バカね私は両利きよ!」魔剣が光る。「雷の悪魔サンダラスの名のもとに呼ぶ。叫べ雷!」

 ガガーン。雷の光がロビンを直撃した。「そんな馬鹿な。魔の力など感じ……」ロビンは黒焦げになってその場に崩れ落ちた。


 じつはマリアードも魔剣にこのような力があるとは全くの予想外であった。

無意識のうちに放たれた呪文。しかし力はまだ微弱のようだ。ロビンは体力が少なかったので倒せたが……。大会が終わったらまた魔の力を吸収するか。


 マリアードも魔力の力の副作用にまだ気づいてないようだ。

 なにはともあれ決勝進出のチケットは手に入った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ