ジョギング
はぁ、朝のジョギングは気持ちいいなー。とは言う物のマルクは狭いので同じところをグルグル回っている感が否めないが。「おう!」「おはよう。こんにちはかしら」
ジョージとモリスだ。「腹減らないか?向うの食堂で一緒に食事しようぜー」「美人の私も一緒よ」
モリスは年齢不詳だが美しい事には変わりはない。ジョージは何となく痩せの大食いの感じがする。
ジョージはハンバーガー三つとカレーライス、サラダとオニギリを十分程で平らげた。やっぱり。その前に助言をしておいた。カレーにはソースをかけると美味しいんだよと。静香は修行中だから怒られる心配も無い。
ソース?ジョージは怪訝そうな顔をした。これか?食堂のテーブルの隅っこに置いてある赤い液体。あれそれってもしかして……。「ジョージ待った!」言った時には遅かった。それはタバスコだった。
口から火を吐かんばかりに顔を真っ赤にして水をがぶ飲みするジョージ……。
「こらー譲。どこが美味いんだ」「ごめんなさい。ソースって黒くて野菜のエキスを閉じ込めた調味料なんだよ」「ヒーヒー、マルクにはそんなの無いな」それを見ていたモリスが「バカみたい」と言った。
それ込みで十分……。ジョージのあだ名はアイアンストマックにしよう。何かカッコいいし。あ、ジョージに惚れたわけじゃないんだよー。