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何この女?
大僧正の部屋には50代くらいの初老の男性と20代くらいに見える若い女性がいた。この人達がセイントか。
「話は聞いているよ。譲さんと言ったね。類稀なる気力をお持ちのようだ」
女のセイントは口を閉ざしている。警戒しているようだ。
「あのー俺っていうか私女に転生したんでもうちょっと気さくな感じで、そうフランクに、フランクに」
女のセイントは「私も昔男だったから関係無い。ただお前のスケベそうな顔が嫌なだけだ」
「そうですか……」
「忠告しておくが、若く見えても私達はお前達の世界の感覚では実際の歳は分からないし何度も転生しているものは生殖機能が普通と変わってる場合が多いから子供等を作ろうとするな。そういう行為もするな」
「はぁ、肝に銘じておきます」