バトルチェンジ
闘技場は広く門は閉ざされていた。近くに黒い鎧を着た兵士が2人いる。「新入りか?」そう聞かれ「いや私は異国から来た者だ。右も左も分からぬ。」マリアードはそう言うしかなかった。「バトルチェンジは出来るのか?」「バトルチェンジ?」
こうだ。両の手の血潮流れるヘモン我変化を望む者なり!
光がパァーと辺りに輝いて兵士の姿が変わった。着物姿で刀を帯に挿している。「これは侍だ。シド様が異国で磨いてきた技術で剣よりも反応が早い」
変身していない兵士が言った。「お前属性は?」「属性?シド様が言うには剣士だが。」「何?お前がか!」
「我らはウォークポーン。この世界で最も普遍的な属性だ。珍しいのは剣士、プリースト、アサシン、ヒーラー、ウォーリア-、アーチャ-、他にもあるが、師団長様達は皆剣士だ」
「そうなのですか」
「まずバトルチェンジを覚えろ。三すくみの法則で自分の属性だけでは不利になる。仮属性つまりバトルチェンジが出来なければ闘技場のウォークポーン達にも勝てないだろう」
「わかりました」
とは言ったものの何処へ行けばよいのかマリアードにはわからなかったが。少しこの国の構造を知りたいと思いとぼとぼと歩き出した。