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テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
三人の日常 ~夢見ていた頃~
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デモンズ

 白石系暴力団霊王会には実は組長がいない特殊な組織である。3人のデモンズと呼ばれる者達の合議で政策が決定されている。金田もその一人だ。健人は金田に二年前に出会った。


 何やら新種のドラッグを売っているプッシャーが居ると言う噂を聞きつけて、そこは霊王会の縄張りだったのでヤキを入れる為、店に(とは言ってもケータイ裏サイトでの予約制の路上販売だが)近付いたのだった。


「おい。」アイスを買い求めに来た客と接触している健人に金田は声をかけた。


「ここが霊王会の縄張りだって知って商売してんのか。」


 客は逃げていった。


「これシャブだよなぁ」無言の健人。「ちょっと一袋貸せ」


 金田はこりゃ何だという顔をして、混ぜ物でもしてんのか、全然効かねえぞ。シャブじゃねえじゃねえか。小麦粉でも売ってんのか。とにかく組に来い。商売してるのは間違いないからな。そう言って健人に全治一ヵ月はかかろうかというくらい暴行を加え、無理矢理組員に仕立て上げた。


「サツに見つかる前に止められて良かったな。こんな訳のわからん新種の

ドラッグ売ってたら何年ぶちこまれるかわからねえぞ。」そう言った。


 健人が白石組系暴力団霊王会の暴力団員になったその三ヵ月後デモンズの一人が謎の死を遂げ、金田は若頭に昇進し、そしてデモンズ入りを果たした。何の事はない、健人を殺しかけたのは金田その人で警察から保護してやったというのを恩に着せ、今では舎弟みたいな扱いにしているだけなのだ。これにて健人と、譲と静香は二度と会うことはないような定めになったようだった。



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