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テイルズオブサイレンス  作者: 敬愛
三人の日常 ~夢見ていた頃~
12/100

俺は案外モテる

 ちなみに最近どんなゲームが流行っているのかさっぱりわからないのでネズッチ謎掛けを始めようと思った。が思いつかない。思いつくわけ無いだろ。あの人天才でしょ。見てて怖いよ。整えるの早すぎて。


「あ~もう終電。」ミスキャンパスの女の子が言った。ちなみにメンバーは全員車を持っていない。メルアドくらい聞いても良さそうな物だが全員失敗したらしい。俺はそんなに飲んでないが飲酒運転で捕まるのが嫌なので、運転は出来ない。


 他の三人は家が近いらしく、メンバーが送ってあげる事になった。最近物騒だからあまり盛り上がってない合コンの後でも女の子だけで帰らせるわけにはいかないと思う。ミスキャンパスの娘を俺が送らなくてはならないようだ。


 車は置いて、電車で帰ろう。気になっていたおとなしめの女の子は惇が送っていく事になったようだ。終電だった。車内はガラガラ。酔っ払いのサラリーマンと碇シンジをそのまま大人にしたようなどこか人をイライラさせる学生風の男だけだった。


「ねぇ、私酔っ払っちゃったみたいです~。」

 そう言って巨乳を押し付けてくる。こういう事は結構今までにもあった。俺は実は結構モテルのだ。GLAYのTERUの昔の姿みたいなんて言われて、EXZILEのTAKAHIROにも似てるといわれた事がある。その2人に共通項があるか?と思うがどっちもデキル奴には違いない。バンドのメンバーの中でも俺がモテルのをやっかんでるのが特に惇。惇は見栄っ張りだからバンドの中でドラムという存在がいかに重要か。曲が終わる時ジャーンとラストを決めた時の飛び散る汗のカッコ良さを主張してくる。等と冷静に考えていたら、もうブラが見えそうになっていた。白いブラウスが彼女の胸の大きさを強調している。寒がりなのか半袖ではなく長袖を着ている。


「キスしてくれませんか?」


 そう言われて頭がちょっとグワングワンとした。静香とはキスはした事はない。他の娘ともした事がない。つまり俺は実はファーストキスもまだなのだ。

が動揺はもうよそう。ごめん実は俺ゲイなんだ。言った瞬間ドン引きするミスキャンパス。「じゃあどうして合コンなんか来るの!」「わかったメンバーの誰かと出来てるんでしょ」


 汚物を見るような目で見られた……。俺はゲイでもレズでも差別しないけどこの娘性格悪いな。「次の駅で降りますから。さようなら安牌さん。」プシュー。爺さんのすかしっ屁見たいな音を立てるドアに向かって逃げるように一目散に駆け降りていった。


 ふ~顔の悪い娘は性格も悪い事もあるさ。ちょっと巨乳の感覚の余韻に浸りな

がら俺も電車を降りた。


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