第2話:BOSSハンターギルド
森の巨人、ウッドオークマンを倒したその夜――
ユウトたちは村の宿で一息ついていた。
「ふぅ、やっと森が静かになったな」
ユウトは剣を背中に担ぎ、床に座り込む。
「この調子なら次の依頼も余裕そうだな!」
ニカッと笑いながら、楽しそうに言う。
「……油断はするなよ、ユウト」ゴルトンは腕を組みながら、呆れたように眉を下げる。
「まあまあ、今日は初のBOSSモンスター討伐だったんだし、ゆっくり休もうよ」ミリィは笑いながら、仲間の肩を軽く叩いた。
翌朝、ギルドからの使者が村にやってきた。
「ハンター諸君、ウッドオークマン討伐、お疲れさまでした」
使者は頭を下げ、巻かれた文書を差し出す。
ユウトは文書を開き、にやりと笑った。
「ほほう……これがギルドからの報酬か」
そこに書かれていたのは――
クエスト:ウッドオークマン討伐
報酬:(少量)G
ランク紋章:ブロンズランク★1
「おおっ!これが俺たちの初めての討伐報酬か!」ゴルトンは拳を握り、興奮した声を上げる。
ミリィも微笑みながら、紋章を手のひらで輝かせた。
ユウトは軽く肩をすくめる。
「ま、初陣の報酬にしては悪くないかなー」
その後、ユウトたちは使者に案内され、BOSSハンターギルドの本部に足を踏み入れた。
大きなホールに鳴り響く冒険者たちの声、掲示板に貼られた多数の依頼、壁に飾られた歴代の紋章――
「すごい……ここが俺たちの拠点ってことか……!」ユウトは思わず目を輝かせた。
そこへ、見慣れた顔のギルドの受付担当者がやってきた。
「よっ!今日も精が出るねえホルダーくーん?」
「よっ!ユウト!初の依頼は上手くいったらしいじゃーん!」
「当たり前だろ?この調子でさっさとレジェンドランクまで駆け上がってやるよ!」
「やれやれ、相変わらず調子のいいやつだ」
俺とホルダーは幼馴染で、仲の良い友人だ。
面倒なパーティー登録なんかも率先してやってくれた、昔から困ったことがあれば色々と助けてもらっていて、頭の上がらないものだ。
「さてと、お仲間さんたちを放っておくわけにもいかないし、そろそろギルドの説明をさせていただきますね。BOSSハンターギルドは、世界中に現れるBOSSモンスターを討伐するハンターたちを集めた組織です」
「ランク制度があり、実力や実績によって昇格します」
「初めはブロンズランク。順にシルバー、ゴールド、プラチナ、そして伝説のレジェンドランクがあるのです」
「先ほど渡したランク紋章を集めることによって、ランクを昇格させることが出来ます。例えばブロンズランク紋章の★を10集めることによってシルバーランク★1の紋章と交換することが出来ます」
ユウトはほーんと言いながら、一応耳を傾ける。
「ふーん、面倒くさそうだけど、一応覚えておくか……」
ゴルトンは真剣な表情で聞き、ミリィはふむふむと言ってメモを取りながら、頷いた。
説明の最後に、担当者は掲示板を指さす。
「次の依頼のおすすめはこちらです――砂漠地帯に出現したBOSSモンスター、サンドストーカー討伐」
ユウトは掲示板を見つめ、目に光を宿す。
「へぇ砂漠か、暑そうだけど……楽しみだな!」
ゴルトンは拳を握り、ミリィは杖を構え直す。
「それじゃあ、次の依頼に向かおうか」
ユウトはめんどうくさそうに振り返りつつも、仲間たちを鼓舞する。
「それじゃ!砂漠の地へ行くぞ!」
こうして、ユウトたちのBOSSハンターギルドでの冒険は本格的に幕を開けたのであった。




