神と、罪
謎の空間に飛ばされたリクとリサ。次々と現れる困難に立ち向かえるのか?
そして元の場所に戻れるのだろうか? 新章「神と罰、王と罪」開幕!
ぜひ「異世界の探偵さん」略して『いせたん』見てってくださーい!
この空間でリサと歩いて数時間、ここにはいろんな魔物がいて、そいつらを倒して進んだ。
「一体どこまで続くの? もう疲れたー」
「あと少しじゃない?」
そう進んでいくと、大きな門の前についた。
「もしかして出口⁉ やったー! リクもお疲れ」
扉を開けると、そこには神殿の中のような空間に出た。
「待って。何かあるかもしれない」
そこに急に何かが現れた。
さっきも倒したはず……
しかも他のやつとは明らかにオーラが違う。
「逃げよう!」
「タスケテ……ニゲテ……死ニタクナイ」
何だこの声……もしかしてここで死んだ人……
逃げたい。でもこの人たちの仇も打ちたい。ここから出たい。
全部欲しい。
ぜんぶ欲しい。
ぜんぶほしい。
ゼンブほしい。
ゼンブホシイ。
「……ゼンブホシイ」
「え?」
「全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい全部欲しい」
「ぜーんぶちょうだい♡」
「ちょちょちょ、リクどうしたの!?」
「あはははははははははははははははははハハハハ! ぜんぶちょうだい♡ 能力も、あいつらも、この空間も、この世界も♡」
あの魔物を目の前にして壊れてしまったのだろうか。リクがこんなにも女の子のようになるはずがない。
「リク! 大丈夫⁉」
「リーサーちゃーん。 邪魔しないでね。 これはあくまでたんきゅー心だ・か・ら♡」
「なんかすんごーい♡ 力があふれてる♪」
「硬糸」
その瞬間、魔物の腕を切り裂いた。だが腕はすぐに再生してしまった。
「治っちゃった……どうしたら」
「硬糸硬糸硬糸硬糸硬糸硬糸硬糸硬糸硬糸、こーうし♡」
リクの体から出た無数の糸が魔物を体中切り裂いた。だが回復してしまった。
「あーあ、治っちゃったかー。実験になるからいいけど♪」
「じゃあ、火炎、水爪、猛毒
窒息、音響、爆散♡」
魔物を燃やした、切り裂いた、猛毒をまいた、窒息死させた、音で破裂させた、爆発させた。
でも治っていった。
「まあ丈夫だね♡ あ、そー言えば君と同じ奴いたなー」
「あ♡ 原理分かった! 時間戻してるからでしょー!」
「時間?戻せるの?」
「今使えるもーん♡」
「一か所の時間をいじれるんだよ♪」
「でね! これをね♡ すっごい時間を巻き戻すとね! どうなると思う?」
リクが笑顔で能力を使うと、魔人が一瞬で吹き飛んだ。
「ほーら♡ 時間を巻き戻して生まれる前まで戻せば、体が耐え切れずに壊れちゃうんだよ♡」
「思考能力もなくなっちゃうんだよ! 可愛いね♡」
「きゃはははハハハハハハはは、もう全部ホシイ。リーサちゃーん♡ 君もちょうだい♡」
リクはリサに近づいてきた。
「流石にそれはヤバいって……」
「ハァハァはぁはぁ、ちょうだーい♡」
「全部欲しい……君の力も……」
「久々に見たけど、健君、目覚めちゃったんだね」
そこに現れたのは白髪の少年だった。
「あなただれですか?」
「僕? 僕は神様のアレスだよー」
「え⁉ 神様何ですか?」
「アレスじゃーん。 久しぶり♡ 突然悪いけど、アレスもちょうだーい♪」
リクはアレスへ標的を変えた。
「流石に神でもメンヘラはきついなー。でも、健君にはこの力はまだ早かったんだね。」
「しばらくその力は封印させてもらうよ」
アレスがリクに指を出すと、リクは吹っ飛んだ。
「気絶してると思うから! 死んでたらご愁傷様ってことで」
「また会おう! 多分出られると思うから! バイバイ。色欲ちゃん♡」
アレスは投げキッスをして消えた。
目の前には、開いた門があった。
リサは気絶しているリクを担いで外に出た。
目の前には、マイとシンたちがいた。
「あ、あなたは! さっきの犯人さんじゃないですか!」
「リク⁉ どうしたんだよ!」
「んあ……あれ、出られたんだ。ありがとうリサ」
「どういたしまして。 リク」
仲がよさそうな2人を見て、マイとシンは唖然としていた。
「リクさん! この人犯人ですよ! この一瞬で何があったんですか?」
「え……一瞬?」
「リク、あの時結構時間かかったよね……」
「うん……」
「ひとまず、この人は騎士団に連れて行ってもらいましょう!」
リクは、少し考えて答えた。
「実は、しばらく僕たちと一緒に冒険することになったんだ」
『ふぇ?』
「こいつにも色々事情があるみたいだから、ね! いいよね?」
「わかりました! よろしくお願いします! えっと……名前は?」
「よろしくー! 私はリサだよー! 絶対役に立つっス!」
「っス?」
「あ……恥ずかしー! もう言いますっス! 私の語尾は『ス』っス!」
「まあいいじゃん! これからが冒険なんだから! 改めてよろしくね! リサ」
リサは笑顔で答えた。
「はいっス!」
リク:「異世界の探偵さん、第四話を読んでくれてありがとー!」
リサ:「でも一時期はどうなることかと思ったっスけどね……」
アレス:「健君にはまだ早すぎたんだね。ショタに高校の制服着せるみたいにさ」
リサ:「ちょっと何言ってるかわかんないっス」
アレン:(日本ネタは通じないかー)
リク:「何の話?」
リサ、アレス:「何でもないカラー(っス)!」
リサ:「それより、ジカイ予告っす!」
リク:「はいはい、次回は、隣の国のアジトまで到着できたリクたち、立ちはだかる強敵に立ち向かえるのだろうか? 次回もよろしくお願いします」
リサ:「……病んでるリクたん可愛かったな」
リク:「なんか言った?」