自称探偵と、初事件
異世界に記憶をなくし転生してしまったリク、マイとともに街を目指すが、町では事件が起きているそう。
リクたちの身に何が起こるのか。
第二話、ご覧あれ!
「ところで、(異常者)ってなんだ?」
「能力は本来、教会で能力を授かるのですが、稀に、大きな力と引き換えに
代償が発生する、「呪い」が宿るんです。それが異常者です」
この世界にも魔法みたいなのがあるのか。
「え。代償って?」
「代償とは、例えば私、(絶対に狙撃ができる)代わりに、全てから記憶が無くなってしまったんです」
「もう私を知る人は存在しません。私の本当の名前も無くなって、分からなくなった」
僕はマイを苦しめるようなことを聞いてしまった。
「あ……町が見えてきましたよ! その名も『城下町ルメシア』!」
城下町メルシア。漁業が発達した王国前の町らしい。
「君たち、旅の人かな? ようこそメルシアへ! と言いたいところだけど、メルシアでは今、
事件が起きているんだ」
「それってどういう?」
僕はつい騎士の人に聞いてしまった。
「事件というのは、リンゴがいくつも盗まれる事件だ。そういやリンゴってなんだ? 食ったことがないからわからないが、悪い奴は絶対に捕まえないとな」
「まぁそんなこと気にせず、町を楽しんでいってくれ」
てことで、僕たちは服や食べ物を少し買っていった。僕はさっきの戦闘
(戦闘と言っていいかわからないが)で服が破けてしまったので、
少しだけ高いけどオーダーメイドの服を作ってもらった。
服は、前世の知識を使って、黄色パーカー、黒ズボン、赤スニーカー風の服にしてもらった。
それ以外にも強度、耐性もつけてもらった、例えば炎耐性や風耐性など……
「リクさん、似合ってます!」
「そっちもね」
マイは、緩めのセーターに、長めのスカートにしてもらった。同じく耐性や強度も。
「よくわからないですが、自分的にも似合ってます!」
「リンゴが盗まれたー!! 助けてくれー!」
僕はとっさに走って犯人を捕まえた。
「お前が犯人か。何でこんなことをした?」
犯人はひどく動揺しながら
「違う! 俺じゃない! 操られたんだ」
「……誰に」
「いかつい男だよ!」
ひとまずその男は騎士に連行してもう。
「さて……。本当の犯人がこの町にいるそうだが」
騎士の人は何か考え事をしていた。
「騎士の皆さんもここにいてください」
今ここにいるのは、僕と、マイと、入り口で出会った騎士とその仲間、リンゴ泥棒犯の5人だ。
「まず、皆さんについて教えてください」
「僕は、ただの一般人、記憶はないですが」
「私は旅人、少し事情がありますが」
「俺は騎士のライム、モノを動かす能力だ」
「こいつはルオだそうだ、泥棒一人っ子だ」
今のところ、ルオと、ライムの力というのが気になる。
「その、力とはどういう力なのですか?」
「俺のは、対象を操る能力、主に脱獄犯や、不法入国を捕まえるのに使っている」
「それと、俺は、リンゴが大の好きなんだよ。だからさっさと犯人特定してくれよ」
「俺はルオが怪しいな。君たちだって盗んだのを見たのだろう」
でもなんでだろう。何か引っかかる。
……あっ! まさか!
「ライムさん! ルオが逃げた!」
「何! 能力発動!」
ルオは操られているかのようにこちらへ来た。
「やっぱりお前が犯人だな!」
「いいや。ライム、君が怪しい」
「私もそう思います」
「なんで!?」
「まず君は、リンゴが大の好きと言っていたね?」
「ああ」
「そしてあなたは、私たちが町に入る時、リンゴを知らないと言っていました」
「あ⁉」
「そこから考えると、簡単なことだ。君は力を使って操り、リンゴを盗んだという事だ」
「……そうだよ。当たっている。だけどな、証拠は力で本人ごと消せばいいんだよ!」
そうやってライムは襲ってきた。
僕は必死に逃げていると、手から電気が出てきた。
「逃げているだけでいいのか?」
僕は頭の中に浮かんだ言葉を唱えた。
「雷神撃〈ライジンゲキ〉!」
その拳をライムに当てた。
「なにっ⁉やはり隠し持っていたか……」
そうしてライムは倒れた。
「……え」
「もしかして、リクさんの力ってかみなりなんですか⁉」
「多分」
「雷の力はあんまり聞きません。珍しい力なんですよ!」
「すごいですー!」
僕の雷の能力は、とても珍しく、今までで一度も現れなかったそう。
「で、君は何でこんなことを犯したの?」
「実は、俺の家はリンゴ農家なんだが、リンゴを一度も食べたことがなかったんだ」
「でも、この町にきて、うちのリンゴを食いたくなった、でも金がなかったんだ」
「なんで」
「俺の両親が最近家計が苦しいって言っててな、親父とお袋の生活が少しでも良くなってほしかったんだよ!」
そう、ライムは泣きながら話してくれた。
そこに誰かが来た。
「貴方は! 町長様⁉」
メルシアの町長がやってきた。
「話は聞いたよ、ライム君。私から支援金を送ろう。君がやったことは重罪だ」
「どんな処罰でも受けましょう……」
「君にはこれからも町を守っていってほしい」
「……はい⁉」
予想外の回答がきた。
「その罪を償えるように、それ以上に町から信頼される存在となりたまえ」
「わかりました! ライム、全力で罪滅ぼしをします!」
多分、これで一件落着かな?
町長がこちらへ話しかけてきた。
「うちの騎士がすみません……お詫びとしてどんな願いでもかなえましょう」
どうしようか……職は欲しい、まてよ……マイは推理力がある。ということは
それで人助けができるのではないか?
「それじゃあ、森に、何でも屋、事務所を立ててほしいです!」
「はい、喜んで!」
そうして一週間後、事務所ができた。
「名前はどうするのですか?リクさん」
「マイはどういうのがいいの?」
「うーん……特になしですね」
「異世界探偵社とか~?」
と適当に名前を言ったら、
「いいですね! 採用!」
町長が割り込んできた
「異世界探偵社ですね」
そうして事務所ができてしまった。
さて、これからどうしたものか……
リク:「今回から、僕たちがいろいろ紹介するよ!」
マイ:「あ、はい!」
マイ:「まずは(異世界の探偵さん)第二話を読んでくださり、誠にありがとうございます」
リク;「今回の事件、めんどくさくなかった?」
マイ:「まぁ、確かにですが……てか主人公的な人が一番言っちゃいけないやつですよそれ⁉」
リク:「まあまあ、あとがきなんだから何言ったっていいとおもうけどな」
マイ:「それでは、次回予告!」
リク:「待ってました!」
マイ:「事務所のできたリクとマイ、早速依頼を受けたが、予想以上の依頼で……
一体、リクさんや私は依頼を無事こなせるのだろうか?」
リク:「次回もよろしくー」
???:「ぶっ殺す……」
リク&マイ:「えっ……えぇー⁉」