7.幼なじみと親友たちと秘密の協力
遅れました
優達が行ったあと、俺たちは、近くのカフェに行くことにした。
学校から近いからか学生が思ったよりいたので、俺たちは端の席に座った。
「で、本当は遠藤さんとはどうなんだ?」
「だから前にも言ったとおり優とは、ただの幼なじみだって...」
俺の回答に奏は目を細め納得してないようだった。
「じゃあなんで一緒に買い物してたんだ?」
「それは、昔から親同士が仲良くて一緒に家にいることが多いんだよ。その時も、一緒に家にいたから夕食の食材を買いに来てただけだ...」
別に変なことは言ってないけどな。
奏は俺の回答になにを思ったのか片手で顔を覆った。
「お前なぁ..これは遠藤さんが苦労する訳だ」
「どういうことだ?」
俺は奏が何を言っているのか分からないので首を傾げた。
「いや、なんでもない。これは遠藤さんが言うことだから俺からはなにも言わない」
奏は何かを言おうとしたが、途中で言い止めた。
「──もうそろ、あっちも終わったようだし戻るか」
奏は葵からのメッセージなのかスマホをみながら言った。
「あぁ そうだな」
もうすぐ日が落ちるころ、まだ部活をしているのか
部活動をしている生徒の声がグラウンドに響いていた。
俺たちが教室のドアを開けると彼女たちはいた。
「おーようやくきたね!」
彼女は、目を細めニヤケながら何故か俺の方だけに目を向けて言った。
ふと、優の方に目を向けると気のせいか少し疲れているように見えた。
優を見ていると、葵がなぜか俺の顔を見てきてニヤニヤしだした。
「何考えてるんだ?」
俺は軽い疑いの目を葵に向けた
「いや?なんでもないよ?まぁそんなことより奏、こっちきてきて!」
彼女は、俺の疑問をスルーし奏を読んだ。
すると、2人は後ろを向き、俺と優には聞こえない声で話し始めた。
(これは...もう脈アリだったよ。そっちはどうだった?)
(こっちは...まぁ自覚してない様子だったな)
(秋人、優も言ってたけど本当に鈍感すぎない??)
(あぁ、あいつの鈍感さは中学の時から変わってないな)
(じゃあ優のことを手伝うことでいい?)
(あぁ)
(よし!決まりだね)
2人は何かを決心ようで俺たちの方を向いた。
「じゃあー色々聞けたし、日が暮れてもきたのでそろそろお開きにしますか!」
「あぁ、そうだな」
「優ファイト!、だからね!」
葵は別れ際に優に向けて握った拳を向けた。そして、優の方をむくと、静かに頷いていた。
家に帰るといつもの優に戻っていた。
「疲れたー!!」
「同じく」
いつもはソファーに寝っ転がると注意しているのだが疲れているのは俺も一緒なので今日は何も言わないことにした。
「で...さっき葵と何を話してたんだ?」
「...今は内緒だよ!」
そう言って優は、 不敵な笑みを浮かべていた。
一体何を企んでいるんだ。