第3章 第37話 〜幼神VSハイ・スケルトン〜
「ふ……フハハハハ!! この最強の俺と遊べるだァ〜? 笑わせるな!!」
「慢心するなよ……。痛い目に合うぜ……?」
そういった俺……だが、
「ふん……誰にも負けたことがないからなぁ〜!! それに、俺にはお前の源流よりももっと強いのを持っている!! 見せてやろう……これが、俺の本気だァァァァーー!!!!」
そう言って、ハイ・スケルトンは……結界のようなものを張り出した。
その結界の正体は、俺やユウキ、ヨグさんでも一瞬で分かった。
「なるほど。蓋世か……。流石、死神と言った所だ。」
蓋世とは、源流の上位互換。
つまり、根源の内なる領域を外部に展開する事を指す。
「ふん……この空間は創造の根源だ。お前にはできないだろ!! 未完成に近い源流如きで勝てると……」
「いいや……、お前ができることを私が出来ないと思ったか…………?」
「何……?」
俺は目を閉じ……再度開いた。
「蓋世……起動展開……。」
蓋世を展開されたら……より、強い蓋世じゃないと……壊れない……ならば……。
「無の……根源……。」
「そんなことがああああああああああああああああああああ。」
「効果……必中……だね。」
無の根源は、相手の脳内が働く三つの要素、情報・伝達・行動、この三つの内、情報と伝達を無限にし、行動を無にする。至って残虐な蓋世である。
……さて、虐めることは出来たし……終わりにしますかねぇ〜。
「蓋世……再起動展開……。」
すると、周囲の景色が変わった。
「破滅の根源……。」
「なぁ……根源が、破壊される……!?」
スケルトンも動力源は一緒……根源で動けるだけであって、弱点はもちろん……根源だ。
それを壊しちゃえば……。どうって事もない。
「じゃ、バイバイ……。」
俺が一拍、パンと手を叩いた瞬間……。断末魔と一緒にでっかい根源爆発をした。それを見た俺はこう呟く……。
「たぁまーやー!!」
……と。
そして、禁忌魔法を解いて……グランさんを再成させた。
『グラン=グレンの再成を開始、腹部……損傷。並びに臓器破損。背骨にヒビがあり以上。それらを24時間前までに戻し、倒れる前までの記憶をコピー……完了。』
そして、グランさんが目を覚ました。
凡そ、コンマ0.1秒だろう。
「んん……。ここ……は?」
「あ、気が付きました……?」
「━━━━━━━━っ……そうか、お嬢様が倒してくれたのか……。」
「あんまり、無理しないでください。」
「あ、はい……もう少し、休ませてもらいます。休ませてもらう代わりに……私の昔話……聞いて貰えますか……?」
「あぁ……聞かせてもらおうか……。ついでに、私……いいや、俺も話すとしよう……。」
━━━━━━━━━そうして、俺とグランさんは昔話をするのである……。




