表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/29

調査

「クローディア。どこに向かっているのですか?」


王宮を出た辺りで肩に乗って来たアルフェが、問いかける。


「ん?まずは、ちょっと視察」


パチンと指を鳴らした。

瞬間、景色がガラリと変わる。


「ここは……どこでしょうか?」


先ほどまでは街のど真ん中にいたけれども、今は民家一つもない。


周りは見事に木ばかりだ。


そして下を見れば、舗装まではされていないが、踏み固め整えられた街道。


「ここは王都と東に隣接する領地の境だよ」


一応王都に繋がる道ということで、人通りはそこそこあるようだ。

今は魔法で人を避けているが。


少し歩けば、目の前には小川が現れる。


それを越えるように、橋があった。

右を見れば、遠目にもう一つ、同じような橋があった。


まずは、目の前の橋を渡る。


「……これ、壊れませんか?」


アルフェが私の肩から飛び降りた途端、そう言って顔を顰めた。


「何か引っ掛かるかい?」


「上手く説明できないんですが、乗った瞬間に不安定さを感じました。それに、嫌な予感がヒシヒシと感じます……早く渡り切るか、戻りましょう」


「流石、使い魔……ってところなのかな。野生の勘ってやつ?」


渡り切ったところで、軽口を叩く。


「使い魔なので、野生ではないですけど」


アルフェも橋から離れたことで、雑談に付き合うことができるぐらいには回復したらしい。


「確かに。ま、君の勘働きが良いということで」


「へぇ……つまり貴女の目的は、この橋ですか」


「そういうこと。どんな出来栄えなのかな、って見に来たんだけど。案外、つまらないね。てっきり、もう少し頑張っていると思ってたのに」


そう言いつつ、パチンと指を鳴らす。

人が立てる程度に、地面を揺らした。


それなのに、橋は異様に揺れる。

暫く地面を揺らし続ければ、橋に亀裂が入った。


もう一度、パチンと指を鳴らす。


遠目で見えた、もう一つの橋だ。

同じように、揺らす。


橋は揺れるけれども、先ほどではない。

結局、橋は健在だった。



「ま、こんなもんか」


「確認は終了ですか?」


「そうだね。存外、面白くなさそうだ」


「そうですか…….それは、ご愁傷様です」


「それ、誰に対しての言葉?」


「さあ?」


そう言って、アルフェは楽しそうに笑いつつ、私の肩に再び乗った。


「それで、次はどこへ?」


そんな問いに笑みを浮かべつつ、指を鳴らした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ