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俺にとっては久しぶりの再会

えー、まじでよりによってこの年齢にタイムリープするの?


だったら、せめてもうちょっと若い年齢だったらよかったなぁ。


正確には俺が完全に異能力がないとわかる小学五年生くらいの時に。


そしたら、今持っているこのジャーナリスト技術の未来の知識を使って、予言の異能力を持ってます!とか貼ったり噛ませたのにぃ。

ん?ジャーナリスト技術は関係ないか?


この事件がやっていたのって俺が中学上がってすぐのゴールデンウィークごろだから、今更そんなこと言っても可哀想な目で見られるだけだろうしなぁ。


異能力、異なった才能は様々な多くの種類の分けられる。

身体能力向上や火を吹いたり、液体を操ったりと今から数百年ほど前に流行ったコミックと呼ばれる夢物語だけの存在が現実に割り込んできたものらしい。


第一成長期の途中で開花し、第二次成長期が始まるまでに何かしらの異能が見られなければその子供は無能力者という烙印が押される。


異能力と無能力者の違いなんてほとんどないのだが、人間という生き物は差別したがる生物なので、無能力者である俺は国家が運営する無能力者たちがあつまる学校に来年に転入することが決まっている。


そのせいで当時中良かった友人たちとも疎遠になってストーカーまがいのジャーナリストになったんだもんな俺。


なぜ、中学一年から無能力者の学校に入学しなかったというとこの時はまだできていないからである。


非本政府の取り組みにより、出来上がるのが来年の春ということだ。


そこで知り合った友人も少なからずいるにはいるがそこまで思い入れもない。


はぁ、大体なんでタイムリープなんてしたんだろ?

俺の異能力が死んでから発動するタイプのやつとかわかるわけないじゃん!


死んでんだから!どうやって証明すればいいんだよ!


鏡の前でうだうだと考えていたら、家のチャイムが鳴る音がした。


ん?誰だこんな正午真っ只中に。

兄貴か弟の知り合いか?


俺は玄関に向かい扉を開けるとそこには見知った顔があった。

今は子供のようなあどけなさは残っているが将来は中性的な顔立ちで世の女性ならず男性をも虜にする。

未来のこの国の英雄が1人。


榊原さかきばら蓮也れんやが俺の姿を見ると少しむすっとした顔で立っていた。


「おまえ、今起きただろ!今日は昼から遊びに行こうぜって誘ってきたのはお前の方じゃないかなのにまだ寝巻きとかありえな」


「蓮也、蓮也じゃん!うぁ〜!ショタ蓮也だ!幼い蓮也だ!久しぶりだなおいっていやなんていうか言葉を失ないぐらいテンション上がるわ!とりあえず抱きしめるわ!はは!うっわちっさ。ははははは」


俺の急な抱擁に蓮也は驚いたようで硬直してしまった。


「へ、優斗?何どうしたの?嫌ちょっと待って」


「あぁ〜蓮也だ。この反応は俺が知っている幼い蓮也だ。クールで無口でミステリアスなキャラなんてお前には似合わねぇよ。テンパレ、テンパレ!理解できない状況の慌て具合のお前が最高だよ!」


「急にそんなハイテンションでそんなこと言われても僕困るんだけどー!」


俺に抱きつかれた連夜の叫びはゴールデンウィーク初日にふさわしい晴れ晴れとした青空に響き渡った

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