俺も意外とチートだったらしい
「一応聞くけどよぉ
なんだこりやぁ?
舐めてんのかコラガキ!!あ、お前ら俺達の後ろに来い!はやく!」
「…大方、一条が捕まえた女をそこのチンカス猿共が楽しむ…みたいな流れなんだろ。虫唾が走るな」
アリサの啖呵にビクッとなる一条。ついでにアカネと木ノ下達を助けるイケメンさんである。惚れる。
俺が推測を口に出すと不良のリーダーっぽい金髪野郎がニヤニヤした。他の奴は逆ギレ5秒前って感じか?とにかく正解らしい
最初ニヤニヤしてた一条はビビり気味だが、二十歳前後のクソ不良?はだんだんニヤけ始めた。13…14…15か。人数多いからイキってるんだな。つかアリサにいやらしい視線を送るな殺すぞ
「なんとか言えやクソガキ!!」
色々なイラつきを込めて取り敢えず一条を殴る
一条は顎が砕けて歯が飛び散って血を撒き散らしながら吹っ飛んで壁に激突して動かなくなった
………えええええええ?!?!
「げっ?!まじかよ?!」
「化け物!!」
よくわからんが全員ビビった今がチャンス!!
「アリサ!」「応!!」
アリサが不良の股間を蹴り飛ばす。不良の頭が天井に刺さる…えっぐいな
俺も関節や内臓を壊すように殴って不良をどんどんブチのめす。ゲームでもやってるみたいにサクサク無力化出来るからちょっと楽しいな
つーか、向こうも鉄パイプやらナイフやら持って向かってくるけどとにかくノロノロだ
よく最強主人公が雑魚と戦う時に「はっ!動きが止まって見えるぜ」みたいな表現があるが、成る程こういうことかと妙に納得してしまう
実際はクソ不良共もそれなりな速度で動いてはいるんだけど、何しろ無駄が多い。あと思考に余裕が無い。元々知能も低そうだし尚更だな
逆にこっちは最短最速な身体運びで、最も重いダメージを次々と叩き込む技術がある。
俺の武術?は小さい頃から習っていた合気道に、カンフーと総合格闘技、テコンドーが混ざったような"アリサ拳"で攻撃の要素をミックスしたものだ
相手の力を利用して取り押さえたり身を守る合気道と、ルールなど無いストリートファイトで無敵なアリサが空手(小さい頃やってた)を独自に進化させたアリサ拳。
つまり剛と柔
受け流すのとブチのめす、その切り替えが自由自在なのが利点だ
そしてそんな俺でもパワーではかなわないアリサも一緒に暴れてるわけで
3分かそこらでクソ不良共は虫の息になりました
「…ふう」
「最近運動不足だっからスッキリしたぜ!」
自販機でスポーツドリンクを2つ買い、アリサに一本渡す。
……ほっとくのもアレなのでアカネと木ノ下達にはお茶を渡しておく。冷たいので頬に当てたらいくらか痛みが引くと思うしな
「……で、一応聞くけど何があった?」
「ああ…待ち合わせ場所に来たら、一条があいつらと一緒に待っててさ…」
「…アカネちゃんを…その…皆んなで……って言われて抵抗したら殴られて」
あいつらがアカネをどうしようとしてたかのところは本人を前に言いづらいのかボヤかしたが、まあ全員察してるよな
「…まあ危なかったけど何もなくて良かったな。しかしこいつらなんなんだ?
ここら辺には暴走族がひとつあるけど、こういうことはしない奴らなんだけど」
「そういや俺も聞いたことあるな」
「うん、薬物と一般人への手出し厳禁の今どき超硬派系な奴らだからなぁ。ひったくりを捕まえたりして商店街の人達に人気あるし」
…それ、自警団がバイク乗ってるだけじゃん。不良要素無いじゃん。
「ま、俺達は結局現場班だからな。調査とかそういうむずい事は西園寺に頼もう。適材適所だ」
「だな!!」
一応西園寺と相談して、アカネ達は大事をとって病院、警察も現場に入れた
事情聴取とかはびっくりするぐらいすんなり終わって拍子抜けしたけど、そこら辺はやはりバイトとは言え御令嬢の護衛として雇われてる俺が関わってるからな…権力って凄い。
それでも流石になんの罪も無い人を傷付けたらここまでスムーズに終わりはしないだろう。
ただ今回は相手が悪質極まりないことや、行動を起こさないとアカネなどに刑法上の幾つもの危害が及んだ点などが加味されているようだ
正当防衛プラス緊急回避だな
未来ある女子高生一名、男子高校生3名の生命その他諸々を守るため、襲ってる猿を全部半殺しにしました!はい無罪!って感じだな
「…マジかっこいい…私の王子様…」
ん?なんか寒気が…




