いざ、答え合わせ!
「あ、神谷くん少しいいですか?」
「へい。なんでございますか?」
朝、みんなで合流すると西園寺さんが話しかけてきた…よし!
「次の土曜は空いていますか?男子生徒と交友が出来たと知ったお父様が是非お会いしたいと言っているのですよ…すいません親バ…些か過保護なので」
「あー、西園寺さんめっちゃ愛されてそうですもんねぇ」
「はい。まあ有り難いことではあるのですがいちょいと重すぎる時があります…そういうわけでお願いできますか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
「すみません、お手数おかけします」
「あれ?僕はいいんですか?」
詩音の疑問は当然だ。どう躱すのか
「そこはうちの諜報部の調査力が高いということですよ。朧くんはお父様の警戒リストから外されています」
「へぇ〜やっぱ西園寺グループすげぇ」
「詩音くんバレちゃってるねぇ♪」
「ああ、なるほどな」
俺とアリサとまいがニヤニヤすると顔を赤くする詩音なのだった。そして詩音の恥じらう表情に佐々木達クラスの清楚系ビッチが舌舐めずりするまでがセットだが
「取り敢えず急ぎで神谷くんだけの招待…という体の呼び出しですが、近いうちに皆さんで遊びに来てくださいね!お母様やお母様の素敵なバラ園、私にとって家族同然なメイドさん達や料理長や庭師さんとか紹介したいですし!あ、もちろん美優さんもご一緒に!」
「わかった〜☆超楽しみ〜!!」
「おう!絶対行くぜ!!」
「…ありがとう…なんか緊張しちゃうな」
さっすが同士だな。
俺だけが行くのに不自然じゃないシチュエーションをささっと作ってしまう。
また、暗に今回は神谷くんだけですよ、と場を仕切ったあとで改めて皆を招待する提案をして場の雰囲気を悪くさせない。
学生で死んだならなかなかここまでは出来ないだろう。おそらく西園寺も社会人だったんだろうな
そんなこんなで土曜となった。いつも通りのルーティーンで身を清め、お茶をたてて美優と生練り菓子を食べる。
程なくして家の前に個人タクシーが止まる…おお、きちんと配慮してくれてありがたい。国産最高級車ではあるけど、まあタクシーだし一般家庭の前に止まってもそんなにおかしい車ではないからな
そんなこんなでやってきました西園寺グループのお屋敷…屋敷もそうだけど庭の広さやばいなぁ…敷地面積おかしくね?
この見事なお庭をじっくり見て回ったらそれだけで一日終わりそうだわ
「すごく…大きいです…」
「…ぶっ…定番ね」
やっぱこれやっとかないと…という謎の使命感
「旦那様は予定が遅れております、こちらでお待ちください」
そう言って通されたのは豪華だが趣味が良く、いやらしさの無い応接室だった。ヴィクトリア朝を現代解釈して21世紀のエッセンスを入れたような内装って感じ?かな。
因みに、屋敷の人達には歓迎されてるっぽい。メイドさんとかも来客用の微笑みというよりは普通に心からニッコニコしている
まあファンタジーの世界の貴族の使用人とかではないので普通にみんな人間臭く働いているようだ。もちろんこんながきんちょじゃなくて相応のお客様の時はもっと緊張感を持つとは思うけど。
メイドさん達の雰囲気が砕けているのが逆に受け入れられてる感じがして安心する
「…私がお嬢様の専属の咲夜よ。何かあれば相談に乗るわよイロイロとね」
バチっとウインクしてきた二十歳ぐらいの美女メイドさん…大丈夫か?時間止めたり空間操ったりしてないか?ナイフ投げてこないか??
「あはは…神谷翔太と申します。以後お見知り置きを」
ぺこりと頭を下げると、ふふふー旦那様まだ到着しないからしばし2人でごゆっくり〜と俺たちを揶揄って出て行ってしまった
「さて、貴方は私と同じということでいいいのよね?」
「ああ、32歳、過労で暴走車両を避ける気力も起こらずドンッ!だ。サラリーマンだ」
「あ、歳上なのね…このままでいい?」
「もちろん。今はタメだしな」
「私もOL、27歳、寝不足で駅のホームで階段転落して打ち所ガーね。」
お互いお疲れ様でした、と社畜だった過去にお見舞い?の言葉を掛け合った
「戻ったのはいつ?私は5歳の時だったわ」
「ああ、それも同じだ。俺も5歳の時だ」
おお、偶然なのかなんなのか…
「…入学したとき変化は無かったの?」
ん?
質問の意味が分からん。西園寺は何か変化があったのだろうか
「物語を思い出してないの?」
「…ああ、そういったことは無い。というより前で見た作品に、今の環境に当てはまるヤツがそもそも無い。記憶の限りは、だが」
「なるほど。
私は類似したものを入学式の朝思い出したわ…パニックを隠すの大変だったんだから…」
「あ、やっぱり前に類似する物語があるのか…」
この世界ラノベ臭すぎだしなぁ
「ええ。
そして私や貴方は悪役
アリサちゃんも悪役
西野アカネも悪役
主人公は朧くんよ」
ぬわあぁにいいいぃ?!




