気がつき始めた翔太君
「険悪ってレベルじゃねぇ…」
「やばいね…3年間過ごせるのかなこれ」
詩音とボソリと呟く
「…ひたすら関わらないようにするしかねぇな。んで、もし火の粉が飛んできたら徹底的に払う」
「マジなんなんなのこのクラス…」
アリサとまいも覚悟を決めたようだ
今、入学式が終わって教室に誘導されたんだがアカネ様の逆ハーレムの主要メンバーが勢揃いしてやがるんだよな
それから女子は一人無口な人が居るのと西園寺のお嬢様、アリサとまい以外だと佐々木をリーダー格とした清楚系ビッチの腹黒軍団しか居ない
腕を組み、全身で「私は女王様よ!!」と雰囲気で語っているアカネ様(笑)
「まっ、このクラスは俺たちが支配するからヨロシクゥ!」な雰囲気の取り巻き共
モブイケメンを独り占めするアカネ様(笑)を睨み付けつつ、どうやって俺や詩音に近づこうか舌舐めずりする清楚系ビッチ共
そして…担任は若い女性だった
甘々王子様系の詩音はお好みではないらしく、俺にねっとりとした視線をずっと送ってくる…おい、学校としてやべえだろ
というか何故若い女性にしたんだろうか?
こんなクラスにはそれこそ、現代だと問題になるレベルの恐怖政治ができる先生が必要だと思うんだけどなぁ?!
「担任の姫谷有栖です。この学校はクラス替えがないので私が3年間担任となります。よろしくね
それでは、順番に自己紹介してください」
物凄く悪い雰囲気の中、地獄の自己紹介が始まった
そして俺の番になった
「神谷翔太です。趣味は…まあ読書と音楽・映画鑑賞ですね。3年間、まったり過ごしたいと思います」
「あ、神谷くんはこのあと生徒指導室に来てね」
はぁ?
「え…あの、姫谷先生、俺なにかしましたか?」
「神谷くんは先生の心を一目で奪いました!有栖ちゃんって呼ばないと許しません!」
おおおおおおおおいぃ!!!!
教育委員会が来い。というか病院が来い
いやさ、知ってるよ
生徒と教師のラブロマンスって現実でもたまにあったりするんだよ。創作で鉄板のネタってのは実話の例があることが多いからな。新人教師なら歳の差も互いに社会人になっちまえば大したことないレベルになるしな。因みに看護士と患者のラブロマンスは前世で知り合いの知り合いにリアルに居た
ただそれはやっぱり教師と生徒で本気の恋愛となると、卒業してからの話なんだよ。当たり前だが
入学式初日に他の生徒がいる前でアホなビッチ化はまじでやめろ。姫谷先生はかなりの美人だが、だからって許される話じゃねぇぞ
「えぇ…いやあの、冗談ですよね?」
「ふぇ?…あ、うん!半分冗談だよ!だってだって神谷くんイケメンなんだもん!!」
「半分でも困りますよ!!」
…一応先生にも理性があったらしく、どうにか無理やり漫才にしてその場は収束した
「…ありゃ、意外」
俺は突発性難聴主人公ではないので西園寺さんの興味を引いたことはなんとなく視線で分かった
…ん?
難聴主人公…?
……まさか?!




