見つめ合う僕とキミの違いは、、、?
僕はキミが好きだから、キミを見ているのに、、、!
キミは僕の変なところばかり見ている、、、!
『甲賀って? 眉毛太いよね! 濃いのかな?』
『恋! 僕のドコを見ているんだよ!』
『太い眉毛?』
『そうじゃなくて、、、僕の事、男として見てないの?』
『見てないかな? どうして、、、?』
『・・・いや、もういいよ!』
『ふーん!』
恋は、、、?
僕の事を異性として見ていないんだよ!
幼馴染で、家も近所で、お互いの両親も仲がイイ!
恋からしたら? 僕は姉弟か? 親戚の子ぐらいにしか思ってないんだ、、、!
着替える時だって!
僕の目の前で、、、急に着替えだすし!
この前は、、、?
『ねえ甲賀? 一緒にお風呂に入る、、、?』
そんな風に僕に聞いてきた、、、!
僕は直ぐに、『入る訳ないだろう!』 って怒って言ったけど、、、?
恋は、、、?
本気だったのかな、、、?
▼
僕も恋も、もう直ぐ高校3年生になるんだ、、、!
歳だって! 18歳になるのに、、、!
・・・でも恋が、好きな先輩が出来たとかで騒いでいた、、、!
しかも、、、!?
それを、素直に僕に相談してくるところは無神経だと思う...。
『あのね? 甲賀、私さ~好きな先輩が出来たんだ~!』
『誰?』
『サッカー部の藤原先輩!』
『あぁ~あの先輩か?』
『どう思う? やっぱりカッコイイよね!』
『でもさ~もう直ぐ、卒業するんだよ! 恋は、コクるのか?』
『・・・でも、藤原先輩って? モテるじゃん! 言わないかも、、、!?』
『・・・後悔しないのかよ!』
『うーん? どうかな、、、?』
『コクれよ! 恋の事、応援してやるからさ~!』
『ホント!? ありがとう~甲賀!』
『あぁ、』
*
なんで? 恋にあんな事言っちゃったんだろう、、、。
凄く、僕自身が自分が言った言葉に後悔していた、、、!
本当は、凄く嫌なんだ、、、!
恋には、僕だけを見てほしいし!
他の男の事なんか? 見てほしくないんだ、、、!
それなのに、、、。
カッコつけて! あんな事を言ってしまった、、、!
【なんなんだよ! なんで? あんな事言うんだよ!】
自分に腹が立つけど、、、。
恋の気持ちを考えたら、、、? あの時は、ああいうしかなかったんだ、、、!
▽
あの後、恋は、、、?
僕に背中を押されて、、、! サッカー部の藤原先輩に告白したらしい。
・・・恋が告白した後。
恋からこう言われた、、、!
『甲賀ありがとう! 甲賀のおかげだよ~!』
『えぇ!?』
『それがね! うまく言ったの!』
『えぇ!?』
『藤原先輩にコクったよ!』
『嘘!? うまく言ったの、、、?』
『うん!』
*
まさかだけど、、、!?
恋と藤原先輩が付き合いだした...。
僕のせいで、、、僕の恋への想いは終わってしまった、、、。
二人は仲良く、よくデートに行ったり連絡も頻繫にしている、、、!
恋と藤原先輩が話している姿を見ていると、、、?
僕もなんだか? 少し嬉しくなる、、、!
僕とは? 違う表情を恋は藤原先輩の前だけ出すから、、、。
僕には、恋にあんな顔させてあげられないよ!
恋は、藤原先輩と一緒に居て、幸せなんだと思ったんだ、、、!
僕は恋への想いを簡単に捨てる事はできないけど、、、?
少しずつでいい! 僕も恋愛を前向きに考えて行きたい、、、!
僕が見る恋と! 恋が見る僕は、少しだけ違ったんだと思えたから、、、!
これからは、、、!
【恋】に前に進めそうだ、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。