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米を求めて東方へ  作者: セキュル
8/61

8 イイモノ発見

ワインを飲み干し、さぁ今から宿に・・・


チ ェ ッ ク ア ウ ト してたんだった・・・失敗したなぁ


しょうがなく『自由の夜亭』で部屋は開いているか女将に聞いてみると


「夕食の時間は終わっちまったけどどうする?素泊まりなら3銅貨でいいよ。」


飯はイマイチだが良い宿である。飯はイマイチだが!


「4日ね。」


と1銀貨2銅貨を受け取り鍵を渡してくれる。

風呂が無いのを思い出し、桶にホウスイで水を出し体を拭く、寒い時期でなくてよかった。


さっぱりしたが風呂も入りたいな・・・ホウスイで温度調節ができるか試してみると

熱湯とまではいかないが暖かいお湯が出ることが分かった。

体拭く前に気付けよ俺!しかしツッコミを入れる相手も、入れてくれる相手も居なかった。


その晩はそのまま就寝、初日ほどではないがやはり疲れていたようだった。






「0600・・・いつも通りの目覚めか」


日課の体操を済ませ、ランニングに出る。

ギルド前も通ったがさすがに人気は無さそうだった。


今日は少しコースを変えると、昨日とはまた違った店の発見などもありなかなか面白いランニングだった。

宿に戻り汗を拭き、装備を整えてまた宿を出る。


朝一番の目的地はランニング中に見つけた乾物屋だが腹ごしらえも大切だ。


色々屋台を見て回り、炭火を使って焼いている屋台を発見する。


焼いているのは鶏肉のようだったが1本買い頬張るとこれもシンプルな塩味だったが、外はカリッと中はふんわりとした触感で大変満足できるものだった。

その後5本ほど夢中で食べた。

この屋台は覚えておこう。

毎日食べに来よう。

この町を出る前に買い占めよう。





・・・自分で焼けばいいじゃないか、だいぶ食欲に引っ張られてる気がするな。






堪能し、我に返った後は目的地の乾物屋に入る。


「はーいいらっしゃーい」


奥から元気の良い声が聞こえる。

カウンターの向こうからひょっこりと顔が出てきたのは10歳くらい?の子供だった。


「なにかおさがしですかー?」


そう、乾物屋を見つけ入った目的は鰹節!昆布!干しシイタケ!ジャコ!などの出汁をとるためのものだ。

尋ねてみるがクテンと頭を傾ける、聞いた事も無いようだ・・・色々見せてもらうが


干し肉がメインで、ニンニクチップ、干し芋、ゴマ、アーモンドなどのナッツ類、ドライフルーツなど、意外なものとしては茶葉やカンパンなども置いてあったことだ

海産物系は南方に行けば何とかなるかもしれないが、シイタケが無いのは意外だった。そういえば食料品店でも見なかったな・・・キノコ自体が。

料理に使えそうなものをいろいろ買って店を出る。

しかしここでドライフルーツが売っていたのは幸いだった。

イースト菌を作ってみようと思う。

うろ覚えだが時間はある、色々試せばよいのだ。







次に金物屋で鍋フライパン包丁などを物色していると


【これであなたのエールだけ美味くなる!キンキンに冷えたエールをあなたに!】


どうやらワインクーラーのような物の中にピッチャーを入れるものだった。


【イルメナイト製タンブラーもセットでどうぞ】


イルメナイト・・・たしかチタンだったかな?これならキンキンに冷えたものが飲めそうだ。


大量の料理道具とエールが美味しくなるセットもタンブラーと共に買い店を出る。

これで美味い酒が飲めそうだ。


ニヤニヤしてしまうがしょうがない。ビールつまりラガーに慣れているものにするとエールは香りが豊潤で甘い香りがするがさすがに温いと香りが匂いに代わってしまい鼻につく。

好みの問題かもしれないが・・・酒屋でラガーもないか探してみよう。





「うちは小売りはやってないよ。」


愛想のない第一声だったが樽ごと買うと伝えると途端に手を揉みだした・・・

商売人だな。


「ラガーですか?王都の方で新しいエールを作ってるらしいですが名前までは・・・申し訳ございません。」


残念、だが希望はある。王都の方に行く事があれば調べてみよう。

樽でエールとワインの白赤を買い入れてみようとするが入らない。

赤熊を入れっぱなしなのを忘れていた。

酒屋にあとで取りに来るように伝えギルドへ向かう。






さて・・・そろそろギルドも空いてきてるだろうし密告に行くかな。


ナオは元62歳ですが精神が肉体に引っ張られる感じで段々精神も若く(ガキっぽく?)なっていきます。




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