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米を求めて東方へ  作者: セキュル
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7 時空間魔法レベルアップ!&キャラバンとの打ち合わせ

本日2話目です。

「おおおおおおおおお!見違えたじゃないか!」


興奮気味にロバートは喜んでくれている。しかし背中の武器を見て


「・・・ぉぅ、なかなか・・・へn・・・かわっt・・・うん!個性的だな!」


無理に褒めなくても良いのだがと考えてると


「門を閉める前に鐘を鳴らすから、夕暮れには近くに戻っておくようにな、門の外で野宿になるぞ。」


挨拶もそこそこにスライムが居る場所に向かう。




昨日あれだけ狩ったにもかかわらず、うようよとスライムが大量に見える。



まずはひとあて!



パァン!



鉄棍を振り下ろすとスライムは弾け飛び、四方八方に飛び散った。皮鎧にもついてしまいスライムには使うまいと決める。

昨日分かったことはスライムとは粘液が魔石に集まっているものであり、粘液を分離すると形が保てなくなるそうだ。

昨日拾い集めた時には再度集まるようなことはなかったが今後は気を付けよう。


昨日のように集める場合触らなければいけないのだがスライムは触った程度では害意ととらえず襲い掛かってこないようだ。

今日もせっせとスライムが満タンになるまで集めていると


ピコン!

『亜空間魔法のレベルが上がりました。空間の拡張が行われました。また収納に関して距離の成長があります。ご確認して利用してください。』


便利だな触れずに入れられるのはありがたい。

早速溜めこんだスライムを離れた場所に出そうとすると2mほど離れた場所から粘液が流れ出す。

地面にたまった粘液から魔石のみ収納しようとするときちんと入った。

昨日ほど腰が痛くなることもなくなったので歩きながらスライムを収納していく。

おおよそだが倍以上3倍近くスライムを貯めることができた。

そして粘液を捨て魔石を収納していると森の方から冒険者と思われる者たちが出てきた。

その後ろには真っ赤な毛の熊が居た。


「レッドグリズリーだ!お前も早く逃げろ!」


冒険者たちは草原の方に走っていったが赤熊はこちらを標的にしたのかこちらを向きゆっくりと近づく。

赤いのにグリズリー灰色熊とは面白いな。そんなくだらないことを考えていると2mほど手前で赤熊が立ち上がる!


「収納!」


あっさり型がついたが確認のため一度出してみる。

赤熊は白目をむき意識が無いようであった。すぐには死なないようである。

もう一度収納しゆっくり町に戻ることにする。


道中、魔法の確認を忘れていた事に気付き、使ってない魔法を試してみる。


チャッカ~着火か?小さい炎がでた。大きくしようとしたり飛ばしてみようと思ったが無理だった。

ホウスイ~この前も使った放水だな。ホースみたいに絞ったら遠くまで飛ぶようなことはなかった。

アカリ~灯りか割と自由が利くようで思ったところに留まっていてくれた。1時間ほどは持つようだ。

サイヒョウ~使ってみると砕かれたような氷が出てきた。砕氷か・・・

ソウフウ~風を起こす魔法のようだ、温風冷風が調整できるようで色々使えそうだ。

サイセキ~砂利のようなものが出てきた。砕石かと思い、石に触りながら使ったら砕けず砂利が出てきた。


サイセキ以外は便利に使えそうだった。サイヒョウでエールを冷やせば少しは美味くなるかな?

チャッカは野営のときとか便利そうだし、ソウフウがあればエアコン要らないな。


門が見えてきたとき鐘の音が聞こえたので急いで戻ると


「よう!戻ったか。締め出される前で良かったな。」


などと他愛の無い話をし門内に入る。


ちょうどよい時間なのでギルドに行くとカウンターの前でエイシドが待ち構えていた。


「遅いぞ、なんじゃまだ用意もしとらんかったのか?装備は預かっといてやる。こっちこい。」


奥のいつもの部屋で皮鎧を脱ぎ、棍を置く。


「服はまぁそれでいいじゃろう、さっさと装備を収納せい!いくぞ!」


この爺ノリノリである・・・しかし気を使って奥の部屋を使わせる当たり判断の困りどころであった。







連れて行ってもらったのはレストランのような場所だった。

場違いな服装なように感じたが意外と正装でなくても大丈夫なようだった。


「待ち合わせなのだがカール殿は到着されておるかの?」


その一言でテーブルまで案内される。

レストラン内は華美では無い物の落ち着いた装飾があちこちにほどこされており、緊張しながら入っていく。


席に着くと挨拶もそこそこに食事が運ばれてくる。


前菜から始まルフルコースのような感じだった。

味的には昨日までの食事とは違い、香辛料や下味なども付けてあって満足できる内容だったしパンも柔らかかった。

食後にワインを飲みながらキャラバンの話を詰めていくようだ。


出発は4日後、護衛は2PT8名が今のところ参加予定、客車は予定が無いため乗られるのならば金貨10枚かかるとの事。

キャラバンの規模は4グループ計7台の馬車となるという、行きは鉄製品をメインにし帰りは塩をメインに運ぶという。

2か月かかるので食料品など多めに積むが今回は荷台の空きは無いので徒歩か御者席、または客車を雇うこととなる。


今回は旅を楽しむため徒歩での移動で行く事とさせてもらった。

キャラバンでの食事に関しては、この町ほど味にこだわらない訳ではないが保存食中心となるのでここの食事ほど期待しないで欲しいとの事だった。


ちょっと期待していたが安全に移動することが目的なのでグルメ旅とは行かないようだ。












ちなみにこの店の食事代は銀貨3枚だった。爺だけホクホク顔だったのでリセレンさんに密告しておこう。


旅の行程を4か月→2か月に修正


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