19 魔物講座?
久しぶりの宿屋の部屋の中、静かに落ち着いてワインを飲むはずだったのだが・・・
「お肉の匂いがする!」
ニールに襲撃された。酔っぱらってるバサンも一緒だ・・・
ガリィィィス!オーーーーレ!こいつら引き取れー
酔いつぶれて寝てました。
「今日の狼の毛皮が相場移譲で売れたデスよ。猟師さんが怪我をして不足していたそうデスよ。」
おまけに猟師も神聖魔法で癒しお布施も貰えたそうだ。
みんなで祝杯を挙げたそうだがガリスとオーレは1杯でダウンしたらしい・・・下の酒場に戻る途中で匂いを手繰り俺の部屋に襲撃したらしい。
深いため息が出てしまうが・・・もう少しくらい分けてやろう。
1時間後・・・
「ニーナと」
「バサンの」
「「魔物講座~始まり始まり~」デスよ」
唐突に始まった魔物講座・・・昼間の狼から魔石は出なかったのか?の一言が原因だ。
「まずは魔物と動物の違いデスね。」
「魔物はマナ溜りと呼ばれる場所で動物の体内に魔石が入ると魔物化すると言われています。」
「マナの濃い場所で長く暮らす動物も体内に魔石ができることがあるんデスね。」
「スライムなどが町の近くで発生するのは人が多く住むと人からあふれたマナが溢れちゃうからなのです。」
「森や山などのマナは溢れずに濃くなるために強い魔物になるそうデスよ。」
「アンデットなどは死体にマナが入り込み体内で魔石を作るため遺体は焼いちゃうのが普通です。」。
「スケルトンは遺骨ではなく魔術で魔石を核にして作られることが多デスよ、リッチなどがよく使う邪法デスね。」
「森や山にあるマナ溜りで魔物になるとマナ溜りから基本動かなくなる、って言われています。」
「襲い掛かったら当然反撃されるのデスが逃げても追って来ないことの方が多いんデスよ。」
「偉い学者さんが言うには人のマナよりマナ溜りのほうが効率がいい場合無視される事もあるらしいです。」
「普通の魔物は人やその他の生き物が持つマナを奪おうと襲ってくるんデスがね。」
「動物と魔物の見分け方は体の大きさよ、動物と違ってずっと成長するんだから。」
「魔物の最高種はドラゴンデスね、長生きなものでは1000年以上生きているという噂もあるんデスよ。」
「ドラゴンは大きく分けて2種、飛竜と地竜ね。」
「2本脚や4本脚、属性によっても種類が違うと言われて正確な所はまだよく分かってないようなんデスよ。」
「調べる方も命がけだからね?調査隊の護衛は日当で白金貨貰えるらしいわよ、うらやましいわね。」
「まあ最低Bランクにならないと入れても貰えないらしいデスよ。」
「ちなみに聖職者はCランクまで上がればAやBのPTからでも声をかけてもらえるのよ。」
「正直数が少ないデスからねぇ。」
「そりゃ町着の聖職者も足りてるとは言えないからねぇ。」
「ちなみに神様は1柱しか居なくて創造神としか呼ばれていないデスよ。」
「でも創造神様も全知全能とまでは行かず、癒しと豊穣の神様と言われています。ちなみに天罰とかはないけど度が過ぎると名を取られて破戒僧としか名乗れなくなり神聖魔法が使えなくなるって言われてるよ。」
途中から職業の説明になっているが・・・ああ・・・酔っているのか。
呑みながら食べながらニーナとバサンの話は続いていく・・・
タイトルに、が入っており、修正させていただきました。
後半は聖職者講座になっていますが・・・酔っぱらいだと言う事で・・・
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