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米を求めて東方へ  作者: セキュル
17/61

17 初めての敵襲~そしてククキル村へ

「平和だなぁ・・・」


「楽でいいデスね。」


「何言ってるの?追加報酬無いと干し肉の分配も減っていくわよ?」


「それは困る!おなかすいた~」


危機感無いね君たち・・・

初めての野営から3日経つが何事もなく、平和な旅は続いている。

うどんは予想以上のスピードでに減っているが・・・





「敵襲、狼10前後!」


先頭にいるラルが声を上げる。


周りから緊張が伝わる。


馬車の間から覗くと月の護符も前方に向かっている。


臨時収入!とはしゃぐ月の護符とは違い流星の遺産のメンバーは防戦一方に見える。


不思議に思ったがその理由はすぐにわかった。


「俺たちは倒してねぇから取り分はいい・・・がお前たちで解体しろ。」


ラルがそういうとガリスたちは喜んで剥ぎ取りしていた。

あれか・・・ああいうのがツンデレと言うやつか・・・


流星の遺産の弓使いが怪我をしていたようだったのでニールが神聖魔法で治していた。

柔らかい光が患部に当たると傷が消える・・・不思議な光景だった。

俺が見ているのに気付いたニールのドヤ顔。

うんすごいことだとは思うがなぜこんなにイラついてしまうのだろう。

あ・・・ガリスが後ろから・・・拳骨落とされ手伝えと引きずられていくニールを見て可哀想と思わなかったのはやはりイラついていたんだろうと思う。


ふむふむ、狼は毛皮のみであとはバサンが焼いている。


その日の昼前にはククキル村に到着。


荷卸しや店出しを横目に村の雑貨屋に向かう、テントを買うためだ。


「いらっしゃい、何をお探しで?」


テントがほしい旨を伝えると


「残念ながらこんな小さな村にテントは置いてありませんよ、修復ぐらいはできますが仕立てるとなると1週間くらいかかります。」


肩を落とし外套だけ買っておく、ここまで雨が降らなくてよかった・・・


月の護符メンバーもここに狼の毛皮を持ち込んだきており保存食なども買い足していた。


村にいる間はうどんとスープの追加を作っていく。


今回は月の護符、特にニールは強制参加させた。

大量のうどんに目を輝かせていたが全部収納するとこの世の終わりのような表情になっていた。


「神は死んだ・・・」


聖職者のセリフじゃないなと感じつつ鶏肉をつくねにするため潰していく。

ミンサーがあると便利だが無い物はしょうがない。

粗びきっぽくなったが生姜とネギを加え塩で味を調え鳥ガラスープで煮ておく。


クゥー


無言でよだれを垂らすニール・・・プレッシャーが掛かるがここはスルーだ・・・


グス・・・グス


泣き始めたー勘弁してくれ・・・

しょうがなく・・・本当にしょうがなく食べるか?と聞くと


パァァァァァ


すごいいい笑顔になった。





つくねを乗せたうどんをおいしそうに食べるニール、孫が居たらこんな感じなのかなと思いつつ焼き鳥、焼きつくねも作っていく。


結構な本数がニールの胃袋に収まったことは言うまでもあるまい・・・

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