15 魔法について
本日2話目です。
喉かで暖かい日差しの中進むキャラバン
カラカラと言うより荷が鉄で重い為かゴトゴトと言ったような音になっている。
3日ほどで次の村ククキル村へ到着するとの事だ。
ナオはいま最後尾の月の護符PTと一緒に歩いている。
眺めの良さそうな先頭を歩きたかったが流星の遺産PTが危険だからと断られたためだ。
ナオの失念していた事に『キャラバンにおける客の安全と護衛の責任について』があった。
客が戦闘などで怪我をした場合護衛に違約金が発生する場合があるのだ。
客が何を言おうが『護衛が危険があり』と判断した場合従わなければ客の方に違約金が来ることもあるそうだ。
そう言った理由で月の護符メンバーと話をしながらナオにしたら非常にゆっくりとしたペースで旅は進んでいた。
「そういえばナオさん、鞄一つとはいくら客と言っても身軽過ぎない?馬車のスペースでも借りてるの?」
月の護符メンバーの斥候焼くと思われる少女が聞いてきた。
彼女の名前はオーレ、日焼けした肌で活発そうなイメージを受ける。
「こらオーレ、あまりほかの冒険者の事を検索するのはマナー違反だぞ」
リーダーの少年ガリスが注意すると口をとがらせて拗ねてしまった。
年相応で可愛いと感じるがナオにとっては娘よりも孫に近いような年齢だ、恋愛感情など持てるはずもない。
「いや、オーレの言いたいことも分かるデスよ、わたしも本が重いデスから・・・」
そう言っているのは魔法使いだというバサン、他の皆より荷物が多く、杖も大振りで重そうであった。
そんな大荷物を運んでいるせいかバサンはガリスよりがっしりとしていていた。
鎧を着せて槌でも持たせると似合いそうである、とバリスに言うと微妙な表情された・・・なんでだろう?
ちなみに魔法のことを聞いてみるとバサンの目が光った。
「ほほう、興味あるのデスか?よろしい、お話して差し上げるデスよ。ニーナ!」
「はーい、呼んだ?」
「あれをやるデスよ。」
「うんいいよ、せーの」
「バンスと」「ミーナの」
「「魔法についてー」デスよ」
何は始まったが黙って聞いておこう、きっと役に立つ情報もあるはずだ。
「いいデスかー?この世界には『属性魔法』と『生活魔法』」
「神に仕える人たちの使う『神聖魔法』他には」
「魔族や悪魔そして高位のアンデットが使う『邪法』があるデスよ」
「例外として『勇者』や『ワタリ』の使う『特殊魔法』があるね。」
「『属性魔法』は下級が火、水、風、土、そして上級に爆発、冷却、風剣、城壁などがあるデスよ。」
「『神聖魔法』治癒、介助、浄化などあります。」
「『邪法』は毒や呪い、アンデットの召喚などがあるデスよ。」
「あと『特殊魔法』はホントに特殊で不思議な魔法なんです。」
「有名なのは『雷魔法』デス、『勇者』にしか使えないと聞いているデス。」
「『ワタリ』の『時空間魔法』でも持ってるのはバラバラで『インペントリ』とか『無限収納』とか『ゲートオブバ○ロン』『○次元ポケット』とかいろいろあるようです。」
「あとは『ワープ』とか『瞬間移動』『テレポーテーション』『ど○でもドア』なんかが有名デスね。」
「変わったものでは『グラビティ』とか『スロウ』とか『ペル○ナ』『スタープラ○ナ』『時を操る程○の能力』『クロッ○アップ』『タ○ム風呂敷』とかありますね、どんな能力なんでしょう?」
突っ込まない・・・てか『ドラ○もん』率高いな・・・
「名前が有名でも効果の分かっていないまほうがおおいデスね~」
「では続きまして魔法の使い方ね。」
「体内の魔力をきっかけとし、大気のマナを集め現象を起こすのが魔法デスね。」
「でもそれだと誰にでも魔力があるし『生活魔法』が使えない人も多いのにおかしくない?」
「おかしくはないのです、なぜならイメージも大切であり、最近の研究では自然学を収めた人の方がイメージがつかみやすいと言われているデスよ。」
自分の魔力が切っ掛けでずっと使っても自分が消耗しないなら煮炊きとか便利だなとか思い聞いているとカールが声をかけてくる。
「野営の準備するぞー」
そう・・・昼飯食い損ねたのである。
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