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米を求めて東方へ  作者: セキュル
12/61

12 うどん!美味し!

・・・ガヤガヤと人の気配を感じつつの起床


06・・・いや0800くらいか?寝過ごしたのは久しぶりである。

日課の体操をすませて、表はすでに人通りも多くランニングには向いてないな、などと考えながら一階に降りると女将が話しかけてきた。


「おや?今日はゆっくりなんだね。」


若いころは徹夜も余裕だったはずだがこっちの世界に来てからいつもよりよく寝ている気がする。

女将とそう話し出かける。


今日の予定はうどん作りだ。

(うまい)パンが無ければうどんを食べればいいじゃないか。

昨日鶏がらスープを作るのに成功し、いつもの晩酌の時に思いついたことだ。


鶏がらスープ~鍋もいいな~〆の雑炊食べたいが米が無い~〆と言えばうどんやラーメンもあるじゃないか!


といった感じである。

小麦粉はそこそこ仕入れている。

塩もある。

うどん県でもないので水なら魔法でいくらでも出せる。

じゃあ作れるんじゃないか?


実際駐屯地でも何度か作ったこともある(うどん県出身の上官命令で)


厨房は空くまでもう少しかかりそうなので小麦粉を追加してこよう、ついでにあればかん水を探してみよう。

麺は作ったことはないがかん水と卵と小麦粉だったはずだ。

かん水・・・何かで代用できた気もするのだが思い出せない。


この時間になると朝市も店が少なくなり残ってる店でもめぼしい物はなかった。

粉屋で小麦粉を買い足し、『自由の夜亭』に戻り、厨房を借りる。

いつも朝の片付けが終わったら居なくなってるシェフが居た。


「昨日のスープはすごかった。また何か作るのなら教えてほしい。」


邪魔はしないとのことで作り始める。


塩水作り~作るうどんの半分くらいの量ちなみに塩は作るうどんの2%だ。


小麦粉に少しづつ水を混ぜながらかき混ぜる。

ダマになるくらいで集めて纏めていく。


捏ねる こねる コネル コネコネコネコネ

この捏ねる作業がグルテンとなり、うどんのコシになる。


いつもならビニールに入れて踏めば楽なのだが、そんな便利な物はないので一心不乱に捏ねていく。


いい感じに捏ね上げ、寝かせる乾くといけないので布巾で巻いておこう。


発酵を待っている間にシェフに教えておこう。

こっちはうどん県上官仕込みだ!スパルタ式で教えていく。


押して確認し、いい感じになったので再度


捏ねる こねる コネル コネコネコネコネ


そしてしばし休憩・・・シェフ!捏ねるときは腰に力を溜めんか!


生地がいい感じに発酵するまでに追加で作っておこう。


良しいいい感じになった。


打ち粉は小麦粉を使い、綿棒は鉄棍を使うことにする。


平たく、潰すようにして最初は広げていく。


そこから打ち粉を振り、延ばしていくのだ。


四角くなるように延ばしていき、打ち粉を振り畳んでいく。


麺切台も押さえ板もないのでまな板二枚で何とかして切っていく。


お湯を用意し、打ち粉を落としながら茹でていく。


茹で上がったら水で絞める!


これで完成だ・・・ああ硬くない炭水化物の完成だ。


昨日の鶏がらスープも温め、うどんも再度茹でて西洋ネギを切り乗せる。


うどんの完成だ!青ネギ出ないので風味は今一つだし、醤油もないので味は塩だ。


実食!ちょっと待て、女将、シェフ、その器は何だ?


食いたいのか・・・まずは作ったこれをも分けてろ・・・


さらに何杯も作ってやっと自分がありつけた。


うまい!しかし少し物足りないので手持ちの素材でと考え

鶏肉を入れてみる、やはり合わないような気もするな。

肉うどんは牛なんだがこっちで見かけていないな・・・と言う事は牛乳も難しいか。

そんなことを考えながらずるずると食べていく。

釜玉や月見うどんなども思いついたが卵が貴重品でなおかつ生食に向いていないのではどうしようもない。




うどんもスープもたくさん作り収納していく。


日もまだ高いし城門を出て色々試してみよう。


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