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米を求めて東方へ  作者: セキュル
10/61

10 調理、思案、実食!

書きため分が無くなったため更新が遅くなります。

ギルドに広がる凍り付くような空気を背にさっさと酒屋に戻り酒樽を収納し『自由の夜亭』に戻る。


女将に頼むと快く厨房を貸してくれた。夜の仕込みも終わって時間があるそうだ。



チャララチャチャチャ!チャララチャッチャッチャ!チャチャチャチャチャチャタンタンタンタン!



某3分クッキングのテーマが頭の中で流れ出す。


まずはイースト菌つくり。

入れ物の煮沸消毒。

密閉できる容器に水とレーズンを入れる。

1日2~3回外気に触れさせてから振るそれを数日繰り返す。

おりが出たら出来上がり・・・だったような気もするが出発前にパンが焼けると良いな・・・


干し大根のスープ

切り干し大根に近い形をしているので水につけて戻す。大根を戻す間にスープの材料を切る。

今回は鶏肉、ニンジン、玉ねぎ、戻した大根、を使う。

玉ねぎを炒め、鶏肉にも焼き目を入れておく。

戻した残り汁に炒めた玉ねぎと鶏肉を入れ火にかける、肉は固くなるだろうが出汁を出すためだ。

あくをとりながらニンジン、鶏肉、切り干し大根を加える。

塩で味を調整し完成。レストランのスープには負けるがそこそこいい感じにできた。

鍋ごと収納する。


雑貨屋で買ってきた炭を起こし肉をじゃんじゃん焼いていく、味見しつつ焼けたものを収納していく。

肉の匂いに昼前だというのに客が集まりだすが、昼食はやっていないので追い払われる。女将つぇぇ・・・

その後シェフが指をくわえて見ているので少しおすそ分けしてやると炭の効果が分かったのか雑貨屋に走っていった。

これでステーキも美味くなるかな?


昼過ぎになんとか片付けまで済ませ『自由の夜亭』を後にする。シェフが色々試すそうだ。


男飯!と言う感じではあるが何とか形は整った。

食に妥協したくないが手に入るものではと町の広場のベンチで考える。



思い浮かぶのは豚骨や鳥ガラなどのスープ~煮込む時間が問題、ネギなど臭み取りの問題もある

あとは塩ニンニクは揚げて砕いてまぶすだけだけだから時間が有ったら作ろう。

あとは唐辛子、胡椒、難しいかもしれないが味噌や醤油も欲しい。

酢はワインビネガーなら探せば何とかなるか・・・


そう考えると自炊を結構してきたつもりだったが便利な世の中だったんだなと思い返す。


考えもある程度まとまり、街中をうろつくが手に入ったものは

オリーブオイル、ゴマ油、菜種油、ワインビネガーなど

卵は多少手に入ったが生食できるか聞いたら正気を疑われた・・・解せぬ


ワインビネガー、塩、卵でマヨネーズができないかと思ったが生食が無理なら危険だ、さすがに命と引き換えにはできない。


気が付くとすっかり日も暮れてきてので『自由の夜亭』に戻ることにする。


炭焼きの匂いが宿に戻る前からしてきて1階の食堂兼酒場はいつもより人が多く入っていた。


「ああ、あんた帰ってきたのかい。あんたのおかげでいつも以上に大忙しさ。」


女将がそういうとシェフも出てきて礼を言うとすぐに厨房に戻っていった。

  

こういう日もあって悪くないな。


そう思いながら部屋に戻り、クーラーにサイヒョウで氷を入れる。


買ってきた樽からエールをピッチャーに移しタンブラーも一緒に冷やしておく。


部屋の中もくらくなってきたのでアカリで照らし、昼間焼いた肉や乾物屋で買ったナッツなどを食べ冷えてきたエールをグビリ!



うん、おいしいよ、でも想像したグビグビプハーとはやっぱ違う、期待しすぎだったか・・・

ピッチャーを飲み干した後いい気分になってきたので横になる。


明日はワインをゆっくり楽しもう・・・そう思いながら眠りにつくのだった。


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