第0.5話 邪神様2
宿題キツイ~(。´Д⊂)
何とか時間とれたので投稿します
「あぁそうだった、言ってなかったね。君には今ある世界で空席になっている『闇の精霊王』になって欲しいんだ」
「・・・『闇の精霊王』、ですか?」
「うん、君を送る世界には魔法以外にも魔術、錬金術、召喚魔法や精霊魔法とか色々あってね~――――――」
何か長かったから必要そうなとこだけまとめてみた。
・これから送られる世界の魔法には基本として火水風土光闇の6属性があって他に派生属性がある。
・世界の魔力を安定させる役として6属性の『精霊王』がいる。
・精霊王に何か義務があるわけではなく、存在さえしていればいい(いなくても数百年くらいは問題ない)。
・闇の精霊王になれる魂は見つかりづらくて二百年くらい空席。僕の魂は丁度いいから転生してもらう。
・精霊王以外にも精霊はたくさんいるけど、ただの精霊は意思が薄いから会話は出来ない。精霊が視える人で気に入った人に力を貸して『精霊魔法』を使う。
・精霊王に寿命はないけど不死ではない。
・精霊王は自分の欲求に正直過ぎて、それが大抵の理由で死ぬ(戦闘狂、実験マニア、食道楽etc.)。
こんなとこか。義務が無いのは有難い。勇者みたいに『魔王を倒せ!』とか言われてもそのうち趣味に気をとられて忘れる、覚えていてもやる気無くす自信があるわw
それと戦闘狂と実験マニアは戦死や爆発とかで死ぬイメージあるけど食道楽って何でだよ?!・・・聞いたら「秘密♪」とか言われた。気になるなぁ
「さて、だいたいの説明は終わったかな?あとは何か聞いておきたいことある?」
「じゃあいくつか、精霊は視る能力がないと視えないみたいですけど精霊王はどうなるんですか?あと魔法は精霊王の場合自分の属性以外は使えますか?」
「まず最初の質問だけど、精霊王は精霊と同じように能力がないと視えない形態と実体化した人型があるよ。形態変えるのは念じればなれるよ。ちなみに精霊形態の時は物には触れても食事は出来ないし、食事は人型なら出来るけど絶対に必要ではないよ。」
「魔法の方は練習さえすれば精霊王なら魔法使うの得意だから全部使えるかな。けど得意・不得意はあって闇なら光が、火なら水が苦手になるよ。」
精霊王は精霊形態と人間形態があるのか・・・精霊形態って精霊視えない人のとこ行ったら覗き放題だよな?いや、僕はそういうの嫌いだからしないけど。
あと魔法は頑張って練習するか。不老らしいし、異世界でも珍しい物集めたいからな、危険なとこでも自衛できる手段はたくさん欲しいから時間ができたらやろう。
「他に質問は・・・なさそうだね。じゃあ早速転生させるね。起きたら『ステータス』って唱えてみてね、あっちの世界はステータスとかスキルがあるから。あと転生者はランダムで自分に合った『ユニークスキル』が1つ付くのと俺からも適当にあげるから。1日は安全にしとくから確認しといて。使い方はスキル意識すれば何となく分かるから」
「了解です。何から何までありがとうございました。起きたらすぐに確かめてみます。では、え~と・・・行ってきます?」
「フフッ、行ってらっしゃい。君が愉快な来世を送れることを祈ってるよ。じゃあ、おやすみ。」
邪神様がそう言うのと同時に、青年――箱根 集――は急激な眠気に襲われて深い眠りについた。
青年を送ったあと
~side邪神~
「いや~、今回の転生者は面白そうだなぁ」
箱根くんか・・・彼も面白いけど、無理やりくっついてた悪霊たちも気になるなぁ。呪われた物も一緒に転移しちゃったし、地球のモノは非常識なのが多くて退屈しないね
「悪霊とかは剥がそうと思えば出来たけど、悪意は無いし、面白いからいいよね♪仕事の合間しか見れないのが残念だけど、彼はどんな愉快なことをしてくれるかな?」
邪神は無表情ながらも愉しそうに呟く。そして次の瞬間には部屋ごと何処かへ消え、そこには何もない白い空間がひろがっていた。