路地裏
田舎、では無いが都会と呼ぶにはそこまで発展しているわけではない。そんな町を白髪の少女が歩いていた。黒い半そでTシャツに黒の薄手の長ズボンという格好。ショルダーバッグを提げており、中には財布とハンカチと約20cm四方のアルミケースが入っていた。
少し回りを見てから路地裏に入り、少し歩いたとき、
「ちょっとねぇちゃん、よくみりゃかわいいじゃねぇかよォ。俺と遊ぼうぜ?」
チンピラが話しかけてきた。少女は目に見えてにうざそうな顔をして、
「あの、忙しいので失礼。」
といって再び歩き始めた。しかしチンピラは引き下がらない。
「まあ、そういわずにさ、ちょっとこっちこいよ。」
そういって少女の腕をつか―――
―――つかもうとした瞬間にはチンピラの体が宙を舞っていた。そのまま落下したチンピラは辛うじてつなぎとめた意識の中少女を見た。少女は、チンピラに拳銃を向けて静かに佇んでいた。
「だから!!!俺が路地裏で白い髪の女に話しかけたらいきなりなんかよく分からないけど吹き飛ばされて、拳銃向けられてたんだって!」
チンピラが警察署で警官に向かって熱弁をふるっていた。しかし警官はかったるそうな顔をして、
「はあ」とか「はいはい」とか、適当な返事でチンピラを受け流していた。
「だから殺されそうになったんだっていってんだろ、警察は俺を守ってくれるんだろうな!?」
チンピラが言った。しかし警察は
「まあ、明確な証拠もないしねぇ。とりあえず家に居た方がいいんじゃないかな。ところで君、名前は?」
とまた適当に流した。
「お、俺は、松阪康友だ。」
「あーはいはい。分かった。じゃあ今日は帰りな。」
警官は適当に紙に名前をメモして康友を追い返した。
カルラは家に入るとかばんを自室に放り込み、リビングにふんぞり返っているステラにただいま、と告げるとその隣に座った。テレビではよくあるサスペンスドラマが流れていた。
「なんか路地裏に入ったら変なのに声かけられた。」
「あ、そう。よくあることね。ただでさえアンタは白髪で目立つんだからあんまり人に見られないようにしなさいよ。」
ステラはそういってテレビに集中した。カルラは冷蔵庫から麦茶を取り出し、横の棚から自分のコップを取り出し注いだ。それを一気に飲み干すと、自室に戻りアルミケースに入れていた拳銃の手入れを始めた。
夜も更け、カルラとステラは黒装束で身を包んで外にでた。二人は隣家の屋根にのぼり、屋根をつたって昼間の路地裏に行った。そこには―――
「ん?あ、あいつッ!?」
康友が昼間と同様に路地裏でかわいい女を捜していると、上方から昼間の女ともう一人、黒髪の女が降りてきた。
「あれ、昼間の。」
白髪の女が言った。
――今度のアイツは昼間とは違う・・・・・・腰に・・・腰に堂々と銃をつるして・・・ッ!
「あれ、あなたたち、知り合い?」
ステラが緊張感の無い声で言った。男は顔面蒼白で死にそうな顔をしているがそんなことしったことではない。ステラは腰から銃を抜くとマガジンをはずしてゴムの弾の入ったマガジンを入れて、そのまま男の額に向けて撃った。ゴム弾とはいえ、至近距離のため白目を剥いて気絶していた。カルラは男の持ち物を探った。特に何も持っていなかった。
「チッ」
ステラが舌打ちをしてマガジンを普通のものに取り替えてすぐ横の扉の電子ロックを解除して建物の中に入っていった。
カルラの昼間の格好はちょっとエッチですね。汗で透けそう(小並感)
スタイルいいので余計エッチ。あ、でも、そんなに胸は大きくn(((
最近暑いですね。というかなろうの存在を忘れて普通にパソコンに全然関係ない小説書いてました。それをアップする予定はないですけど。