第8話 : 新学期最高!
さて!第8話でございまぁす!もし読んでくださってぃる方がいらっしゃったぁらありがとうございまぁす。これからもよろしくおねがいしまぁす!
母「直士ぉー!早く起きないと、遅刻するわよーー!」
重たく閉じた瞼をゆっくり開ける。朝か……昨日の夜は課題が全然終わらなくてかなり夜遅くまでというより朝方まで勉強をしていたのだ。
「眠い……。」
ゆっくり体を起こし自室のカーテンを開ける。二学期初日の天気は雨だった。
だらだらと着替えて俺は、鞄を肩にかけ家を出る。傘をさすと思ったより激しい雨が降っていた。のったらのったら通学路を歩いていると後ろから物凄い急いでいるような足音が聞こえた。だんだん近づいてくる…!
ぱしゃっぱしゃっ!ぱしゃっ!ぱしゃ!ぱしゃっ!!ばしゃっ!ばしゃばしゃっ!!
未歩「おはよう直士君!急がないと遅刻するよー!」
なんだ未歩か( 笑 )朝から霊に絡まれるかと思った。
「ありがとう。でも俺走る元気ないから。遅刻するわー( 笑 )」
未歩はこちらをみて少し笑って走り去っていった。まじで今日はだるくて何もやる気がおきない。目の下のくまもすごい。とりあえず始業式が終わったくらいに遅刻するか。ちょっと近くのコンビニにでもよって少し時間を潰そう。
「いらっしゃいませー!」
俺は雑誌コーナーにある週刊誌を手に取り立ち読みをした。
っとそろそろ始業式が終わったかな?ポケットからスマホを取り出すと後10分で始業式が終わるような時間だった。そろそろ行くかっ。週刊誌を元の場所に戻し右を向くと、黒い帽子に黒いコートに黒いズボンに黒い靴、しまいには黒い手袋をしている見た目は185cmくらいの男が全身をずぶ濡れのまま立ってた。顔元は帽子に隠れて良く見えない。なんだか…不気味だと思いながら男の後ろを通り出口に向かおうとすると男が口を開いた。
…………「…………君は………霊…を信じる……か……?……この世の……法則では……まったく……説明のつか……ないも…のを…信じ……る……か……?…」………………………
??この男は顔も体も動かさぬまま俺にそう言った。なんの質問だ?そもそも誰だ?
「分かりません…。学校があるので、失礼します。」
なんだか分からないがこの男には関わらない方がいいと体が直感的に感じていた。
コンビニを出ると外は晴れ虹がかかっていた。ようやく二学期が始まったような感じがしてきた!俺はそんな子供じみたことを考えながら学校に走って行った。
ガラガラ~。教室のドアを開けるとショートホームルームをしている真っ最中だった。
高梨「津鵡人君!遅刻ですか?!早く席について!」
あぁ( 笑 )高梨の存在を完全に忘れていた。俺はとりあえず席に着く。前の席には夏琳ちゃんが座っていた。相変わらず可愛いな( 笑 )
高梨「さて!また新しい学期が始まったということで!席替え!をしたいと思います!」
………「「いいぃよっしゃぁぁああ!!!」」…
教室中が喜んでいたが俺は絶望していた。全然嬉しくねえよ!夏琳ちゃんが前に座ってんだぞ!席替えしたら遠くなるに決まってるだろ!普通は遠くにいた男女が席替えで隣同士になり恋が芽生えるなんて青春物語が存在するが、俺の場合は最初から好きな人と近かったわけで、この流れで席替えをすると確実に遠くなる気がする!最悪だ!
クラス全員で席の番号の書かれたクジを引いた。先生が引いたクジの番号をクラス全員分確認し黒板に席とクジの番号が書かれていく。
カッカッカッカッ…!
高梨「それでは移動しましょう!」
クラス全員が自分の机た椅子を動かし黒板に書かれた席に移動する。俺は……窓側の一番後ろ…か。はぁ………夏琳ちゃんが遠くへ行ってしまった……!そんなしんみりした気持ちで窓の外を見ていたら
??「直士君。なーおーとくんっ♪」
そんなどこか聞き覚えのある俺の耳を潤してくれるこの美しい美声は?!ふっと隣の席を見ると!!
夏琳「隣…よろしくね♪」
うおおおおおおおおおおおおえああぁぁぁあおおうえおおおおえおおああぁぁ!!!!!!!
絶対にこないと思ってたパターンが今ここに現実となったのだ!!夏琳ちゃんが隣にいる…泣。可愛いよぉ…泣。思わず泣きそうになった( 笑 )
「こちらこそ!よ、よろしく!!」
隣の彼女はニコッと笑った。
新学期ってのも悪くないな…………。いや………新学期最高っーーーー!!!!
そば食べたらお腹壊した。