第2話 : 心の狭い彼女
けっこーながくなりましたぁ。こーゆーのって何文字くらいがべすと?まぁとにもかくにも2話でございます。ひょうげんのしかたとか、内容とか、セリフとかまだ全然なれてないかんありますけれどもがんばりまぁす。
「しかし、長いなぁ。まっこれから入学する校長の話だし聞いてやらんこともない。」
やけに上から目線のこの男こそが4ヶ月前の俺だ。この時は自分がその日の夜にとんでもない恐怖に身を汚すことになるとは想像も出来なかっただろう。良くあるパターンだが想像できてて事前にその危機を回避出来る人など早々いるものでもない。
「担任の高梨です!みんなこれから進路について大変なことが沢山待っているわけですが、私はいつでも君達の味方になり!そして決して見捨てたりしない!これから宜しくお願いします!」
いかにも胡散臭く高校ではとても珍しい熱血の心を持ったこの男は俺達1年と同じく今年この高校に来たこの4組の担任である。
今時熱血なんて珍しいし。流行らない。国外に行ってしまうだけで日本の気候を変えてしまうあの人ならまだしも、どこにでもある普通の高校にはいらないと思った。
「えっとー : 私立唐崎中学から来ました。夏味夏琳です。」
ざわ・・・ざわ・・・
教室中がざわめいた。それもその筈だ。早くクラスに打ち解けようと一人ずつ自己紹介をしていたところ、日本のベスト20には入るくらい頭のいい中学からきた女のこともなれば見る目も変わる。
「可愛いな」
「唐崎から?なんだまたこんなバカ校に?」
「峠坂のとこの夜道によ…でるらしいぜ…」
「あいつ中3の時両親となんかあったらしいぜ」
(なんか色々ありそうだな…可愛いなぁ)
それが俺の夏琳ちゃんに対する初めての感想だった。
「はい静かに!次は津鵡人 直士くん!」
次が自分だということをすっかり忘れていた。
「え、えっと!野木並中からきました!つ、津鵡人 直士ですっ!」動揺してめちゃめちゃ噛んでしまったのは今でもよく覚えている。入学式の日に黒歴史を打ち立てたのだ…泣 当然爆笑の声が教室中に響いた。
でも、前の席から夏琳ちゃんが俺の方を見てクスクスと笑っていた姿がとても可愛いと思ったと同時に夏琳ちゃんへの小言がなくなって良かったとも思った。
「あー疲れたァ~。」
家に着くなり自室のベットに横になった。夏琳ちゃんの笑顔を思い出し少しにやける自分が気持ち悪かった(笑)
「校長の話長かったわねぇ~。」
夕食を食べている時に母さんが言った。やはり親子と言うもので考えることは同じなのだと思った。入学式が終わって土日を挟むから高校生活のスタートは二日後の月曜だった。少しワクワクする。
「ちょっと夜食でもコンビニに買いに行きますかっと♪」
今思えばこれが全ての始まりだった。俺は夜な夜なゲームをすることが日課だったから夜食はかかせないおともだった。
「ありがとうございましたぁー!」
カップラと駄菓子少々そして!エロ本を買った。まあ思春期の男子としては良くあることではないだろうか(笑)
「いやー早く帰って読もうw。今日はなんのゲームやろっかなぁ~。こないだやったホラゲーまたやろっかな~♪」
?
????!!
自分の体が地面に倒れた。すぐにそれがなぜか分かった。右足がないのだ。いや正確には数メートルほど俺の体より後ろにちぎれていた。
「アアァガッァゥァ!!!ヒッィッッ」
痛い!当たり前だ。熱い!!?血が出ているのだから。失神?気絶?できたならまだよかっただろう。
「熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!」
状況がいまいちわからない。コンビニの帰りに急に倒れて気がついたら右足がなくてっなくてっちぎれた部分の肉が血をたっぷりと水を染み込ませたスポンジを握りつぶすかのようにでている。
「?!?!。ー。??!!」
俺は気づいていなかった。頭の上から顔をのぞき込むようにしてじっ……とこちらを見ている女性に。……………………………………………………………「峠坂のとこの夜道によ………………でるらしいぜ……っ!!」
涙が止まらない!心の底から死がゆっくりと俺の体を包み込もうとする寒気を感じた。女性が微笑む。
「怖いっ……怖いっ…怖いっ!怖い!!怖い!!!!怖いぃいいい!怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。」
あぁ。ここで…死ぬんだな。…そう思った。女性は近づいてきてニタァと笑った。…けれど笑った女性の目には涙がこぼれていた。溢れんばかりの涙が…
「こんなこと…っ馬鹿げてる…ツッ! …………なんで泣いてるんッ…ですか?」
本当に馬鹿げている意識を保っていることすらままならないのに自分の右足を奪った相手に対して泣いてるかだと?!ふざけているのは俺のほうだ。話が通じる相手ではない。
「あぁ……………………………」
彼女は電信柱の下にある花を指さした。だれかがそなえたのか?話がわからない。けれどこの花はひどく枯れ、花がうつむく先には綺麗に整備された道路が広がっていた。
「あの花はっ…あなたへのものなんですね?…」
寒気は強くなる一方だったがまだ彼女が俺の右足を奪い笑いながら涙を浮かべ枯れた花を指さす理由はわからなかった。
「ここは…昔事故にあった少女を……とむらうための場所だっ……た。」
彼女が喋りだした。俺は動揺をかくせなかった。
「たくさんの人が悲しんだ…が死んでも彼女は…しあわ…せだっ…た。けれどっ!小さな墓も壊され!新しい道路の拡大!そのせいでっ!…その…せいで彼女はとても怒っている!…私…は!怒っている!っ…」
ようはそこにあった彼女のお墓のかわりみたいなものが壊されて道路にされ今まで花をそなえに来ていた人が来なくなったから怒ってんだな…っ。
「墓がなくなったから怒ってんのか?ッ」
:「な…に?…!」
「そんなことできれて!人の右足奪ったのかって聞いてんだよ!!」
:「そう…だ!きさま…らに生きる…価値などな…い!死ね!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
生きる価値ないって言われた(笑)短気すぎだろ!けど…
「確かにあんたの気持ちもわからんでもない。…っけどそうやって見境なく人を襲うのはだめだろっ!!痛っ!!!」
右足を良く見ると今まで見たどの色とも違う汚い色をしていた。
:「……」
「お前の墓がないってんなら俺がっ…作ってやる!!……だれも花をそなえにこないっていうんなら俺が!!毎日でもそなえにきてやるよっ!」
あ…何言ってんだろ俺馬鹿じゃねぇの。
:「本当に…作ってくれるのか?」
:「本当に…っそなえてくれるの?」
いつの間にか彼女の姿は少女になり万弁の笑みで泣いていた。
「あぁっ…!」
:「ありがとう!」
彼女はすうっと俺の目の前から姿を消した。言わいる成仏ってやつかな?それにしても霊ってみんな理由小さくてあんな短期なんかな(笑)
?!忘れていたわけではないが彼女は成仏したにせよ俺の右足は戻ってはいない。
「泣……まじどうすりゃっ…いいんだよ。救急車でも呼ぶか?…っ」
その時俺の倒れていた目の前の地面が歪み扉のようなものが出てきた…。そしてその扉からでてきた男は俺に「大丈夫か?!」とか「救急車呼ぶから待ってろ!」とか「すぐに止血する!」とか思い当たる様々な言葉を無視して言ったのだ。
「きみー。地獄の使者にならないか?!(笑)」
ところてんたべたい。