第16話 : 恨み、怨み、憎しみ
更新遅れました!テストようやく終わったのでこれからまたあげていきますぅ!おなしゃす!
こ、こいつが……!天国の…使者……!!
災「さしあたってぇ……地獄の使者のお前らはぁ……俺の邪魔だぁ…いんやぁ………"俺達"の邪魔だぁ……上から命令が出てなぁ…お前らをぉ~…………消すように言われたぁ…何度か刺客を…差し向けたつもりではいたがぁ…お前らぁ……意外とタフみたいだからぁ……俺が直接消すことにしたぁ……」
殻下はそう静かに言った。
「け、消す……って…どういう意味…だよ?」
このごに及んで俺もあきらめが悪い…この静かだが禍々しく不気味な男に殺されそうな現実を受け入れたくなかった。
災「消す…?………そりゃぁ…殺すって意味だろぉ……おいおぃ…それくらいわかってるかと思ったがぁ………まぁいぃ…これから殺すやつに……話は無用かぁ…」
体が静かに…静かに震えだした…!何かやばい気がする!どうする!夏琳ちゃんと足首だけでも逃がすか…?俺一人で勝てるのか…?でもこのままじゃ皆死ぬ…!いや!そんなのやってみないと分からない!…………こんな時…膳さんがいてくれれば!………いつまで膳さんを頼る気だ!俺自身強くなるって決めたじゃないか!
夏琳「直士君…私この人が許せない…!霊を助けてあげるどころか……殺すなんて!!」
夏琳ちゃんが声を荒らげて殻下を見る……。その通りだ…。夏琳ちゃんが戦おうとしてるのに何を考えているんだ俺は!
災「人聞きの悪いこというなぁ……ちゃんと……………助けてるじゃないかぁ…。」
この野郎………ッ!
「呪禁かいっ…ッッッッッッッッア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い!!!!お、お、お…!お………!!俺の右腕がぁっっ!!自分でも驚くくらい汚い音をたてて暗いこのトンネルの壁にドブ色と言うべきか暗くてそう見えるのか分からないが肘から赤色の何かが噴き出していた。
「ぎゃぁかさあがぁなひやおおぁぁあがぁぁぁぁきぎぃぃいだぃぃ!ちだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!」
まるでおもちゃを買ってもらえない子供が駄々をこねるように無様にのたうち回り地面に這いつくばる。俺に右腕が…這いつくばった目の前に落ちている…。切り口はとても鮮やかで何で切ったのかというくらい綺麗に切れている…。ビチャビチチビャァビチチャァビヌァャと汚い音をたてながら右肘からは、熱い何かが俺の意志とは無関係にでている。暗くてよく見えないけどさびた鉄のような匂いがして鼻の奥をむかむかさせる。
夏琳「直士君!!呪禁解放!!」
地面から顔をあげるとぼやけた視界の中で夏琳ちゃんが立っていた…。夏琳ちゃんが呪を発動すると右手の地獄の地という文字が赤く光彼女の手には暗くてもはっきりわかるくらい明るい弓がでてきた。
災「ほう……すぐ死ぬのにぃ…わざわざ披露する必要は…………ないぞぉ。」
殻下はそう言うと黒い服の袖からトランプをだした。
夏琳「死ぬのはあなたの方です!」
夏琳ちゃんの持ってる弓は弦をひくだけで赤紫色の矢がでてきた。
夏琳「一ノ呪!呪詛鬼瘴!」
夏琳ちゃんがそう言って放った矢は殻下の肩にとんでもない速さで突き刺さった…!
災「おいおぃ…痛いじゃないか…って…なに?」
!!!!殻下の矢があたった左肩が物凄い勢いで腐り始めた…!肉がぐちゃぐちゃぼろぼろっととてつもない勢いで地面にこぼれ落ちていく。左肩から左腕が今にも落ちそうになり、首に腐敗が進み始めた…!
夏琳「私の呪は地獄の弓。その弓から放たれる矢には色んなおまけをつけることができるわ。例えば鬼の瘴気…とかね。」
夏琳ちゃんが静かに殻下を睨む。
災「いやぁ…まいったなぁ……。」
そう言うと殻下はいとも簡単に自分の肩をトランプ1枚で切り落とした…!!
夏琳「なっ!自分の肩を自分…で!」
俺も驚いている!こいつ一体何を!
災「やれやれぇもぅやめだぁ。」
?!!!?!!!?!!!!!
夏琳「あびぁぎゃぁぉぁぁぃぁぉぉぁぁぁぉぁごぉぎなぁゃぁぁぁぉあ!!!!!!!!」
殻下が投げたトランプが夏琳ちゃんの両目に刺さっている!!夏琳ちゃんがトランプの刺さった目を抑えて地面に座り込む!
夏琳「アッ…!アアッ…!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」
地面を手探りで弓矢を探している夏琳ちゃんにゆっくり黒い影が近づく!
「て、てめぇ!何する気だ!呪禁解放!」
痛いなどと言ってられない!!夏琳ちゃんをあいつから!あ、あいつから守らないと!!
「…っ死ね!」
俺は左手からでた鎖を殻下に渾身の力を込めて絞めあげる!肉片など残さないくらいの力を込めていた。
災「まったくぅ…大人しく寝てればいいものをぉ………そんなに早く死にたいのかぁ…?」
殻下はそう言うといとも簡単に鎖を引きちぎった……!あ、あ、ありえない!地獄の鎖は絶対きれないって…きれない…はずなのに……な、なんで?!なんでなんでなんで?!
災「お前は後だぁ…………。」
???!!!!!!!!ー!!!!!!!??!
「ううぁぁぁぁばヴぁがあなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁぉぁ!!!!」お、俺の!!俺の!俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の俺の手足が!!!、!……………………………………………………………………………どこ?
夏琳「な、直士君!ど、どこなの?…!ど?こ?直士君ーーーーー!!!!」
痛みという感覚が分からなくなるくらい切れた足や腕やらから血が流れ出ていた。噴き出していた。意識がどんどんどんどんどんどんどんどん遠くなる感じがした…。
災「さてぇ…そろそろ終にするかぁ……。」
殻下が夏琳ちゃんの首をきつく絞めあげ高く持ち上げた。
夏琳「カッ…!カハァッ………アッ……ァ」
夏琳ちゃんが苦しそうに足を力弱く揺らしている。
「て、てめぇ!何する気だ!」
災「んん……………?」
夏琳ちゃんが赤い涙を溢れんばかりに流している。
「や、やめろ!!!」
災「何をだぁ…………?」
夏琳ちゃんが顔だけ俺の方を向けた。
夏琳「………なお…と…くん………………な…」
災「黙れぇ……………………」
………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!か……………え?…………………え?夏琳ちゃんが……………?夏琳ちゃん?夏琳ちゃん?…え?な、何が…?夏琳ちゃんどうして?な?…なんで?な、なんで?夏琳ちゃんの顔がお、俺の前にあるの?な、え?なんでなんで?どうして顔だけが…こ、こんなところに?
災「待たせたなぁ……次ぃ……お前なぁ…」
ひ、ひぃ!逃げろ!逃げろ!逃げろ!逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!はっ!はっ!なんで!はやく!出口まですぐそこだろ!にげろ!早く!
災「おうおぅ……頼むからこれ以上汚くしないでくれぇ……そこら中お前の汚い血でぇ…こっちも気分が悪くなるぅ………」
早く!早く!もう出口だ!
あれ?夏琳ちゃんは?ど、どこ?先にもう逃げられたのかな??あ、ら?
災「何をぉキョロキョロしてるんだぁ…?探し物はこれかなぁ……?」
へ?へへ?え?え?!え!!!!な!なんで!!!夏琳ちゃんが!顔だけって!!!!脳内に記憶が戻ってくる!!フラッシュバックみたいに………………………!
「殻下……………………殻下……………殻下……殻下……殻下…殻下…殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下殻下おおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
災「おいおぃ…………騒ぐなぁ…耳が痛いだろぉ………………。」
「殺す!殺す!!!殺す!!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!殺す!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!殺す!!!殺す!!!殺す!!!殺す!!!殺す!!てめぇだけは!!死んでも殺すぞ!!!」
災「あっそぉ…じゃあ聞くけどぉ…四肢のないお前がぁ…どうやって俺を殺すぅ……?死んでぇ…どうやってぇ…………俺を殺すぅ?…」
殺す!殻下!殻下殻下!殺す!殺す殺す殺す殺す殺す!殺す!!
??「…………憎いか?………殺したいか?」
「殺してぇ!!」
災「だからぁ…静かにしろぉ…。」
??「…………お前の命に代えても…殺したいか?」
「俺の命に代えても!!こいつを殺したい!!」
災「………さっきから…一人で騒ぎやがってぇ…………そろそろぉ……終にするかぁ…」
??「恨め…怨め…憎め…お前が望むなら…力を与えよう………。」
「くれ!俺の命はいくらでもくれてやる…!だから…………だから!…こいつを殺す力を…俺に…くれぇ!!」
災「何言ってるかわからねぇがぁ……死んでもらうぞぉ……………っ?!!」
災「なんの冗談だぁ…?なーんでぇ……切ったはずの四肢が……元通りになってるぅ……?」
??「お前には…本当の呪いの力を…与える…俺との会話はやつには聞こえいない……。」
「なんで四肢が元通りなってるだぁ?………それは、………………てめぇをぶっ殺すために決まってんだろ!!!!!!!!!!!!」
Twitterやってるので良ければフォローお願いします!@pumpkin1113082←です(´nωn`)