第11話 : 地獄へ
第11話でぇす。最近は台風がはやってますが皆さんは大丈夫でしょうか?よろしくおねがいしまぁす。
現在、俺を含め夏琳ちゃん、膳さんの3人でひたすら階段をおりています。
「……も、もぅ無理…泣」
俺は弱音を吐く。
膳「えぇー?( 笑 )直士君2回目でしょ♪夏琳ちゃんもがんばってるのに~( 笑 )」
夏琳「流石に私もそろそろ疲れてきました…」
夏琳ちゃん…なんでそんなに体力あるんだ??俺は地獄の使者になるために一度、この地獄に続く階段をおりている…が、前回も今回も終わりが全く見えずこの暗い階段をぐるぐるぐるぐる回りながらおりていると頭がおかしくなりそうになる。
「……膳さん…あと…どれくらい…ですか?!」
前回そう膳さんに聞いたときは、半分も来てないよ?(爆笑)と言われて泣きそうになった。
膳「んー、どのくらいだろう?( 笑 )とりあえずまだ半分は来てないんじゃない?♪」
前回と一緒じゃねーか!はぁ…どうしようもなく俺は歩き続ける。
夏琳「…も、もっと早く着く方法…ないんですか?…(汗)」
膳「( 笑 )( 笑 )そんなのあったら苦労しないっ!………て、あれ?( 笑 )なくもないわ♪」
ま、まじですかい?!疲れすぎてキャラが変わりそうだが、
「どんな方法ですか?!」
あるならその方法を使うしかない!
膳「いやぁね♪直士君鎖使えるじゃん( 笑 )みんなでその鎖につかまって階段にいい感じにひっかけながら一気に地獄までおりればいいんじゃないんじゃないかと思ってね( 笑 )」
え?鎖って俺の呪のことか?そもそも霊に対して使うものをここで使っていいのか?
「…使っていいんですか?…(汗)」
夏琳「直士君…!良くわかんないけどそれで行こう…!グッ!」
夏琳ちゃんが親指を立ててグッ!とこちらに向けてしてくれている。ぶっちゃけすぎだが膳さんが何も言わないのならいいのか…。
「…じゃ、じゃあ。膳さんいいんですね?」
膳「いいよいいよ( 笑 )僕も歩くのもうやだし♪」
では許可がでたということで
俺の左手に指をかじりでてきた赤い血で獄という字を書く。
「呪禁解放………!」
左手から赤紫いろの鎖がでてくる。俺の呪は'地獄の鎖'、決してきれず自分の指先のように操ることが出来る。
階段に鎖を巻き付ける。夏琳ちゃんが僕の体に抱きついてくる…めちゃくちゃいい匂いだ…!香水の香りがふわっと俺の鼻の奥をさす。幸せだ…泣。膳さんは俺にはつかまらず鎖をつかんだ。
「それじゃっ、行きますよ…!」
俺はどこまでも続くこのまるい階段の真ん中に大きくあいた真っ暗な穴に夏琳ちゃんとともに一気に飛び降りる、少し遅れて鎖につかまった膳さんがおりてくる。物凄い風が下から吹き上げてくる。その風を切り裂いてさらに速度をあげて俺達は暗い地の奥底まで落ちて行った。
夏琳「…いってて…笑」
膳「もう!直士君!なんでもっとゆっくり着地できなかったわけ!( 笑 )」
物凄い速度で落ちて行た俺達はようやく地面が見えた時にはもう地面に直撃しそうな距離まで来ていたので急いで伸ばしていた鎖を止め間一髪で地面に直撃しそうになった、と思ったら急にまっすぐになった鎖から手をはなしてしまった膳さんが上から俺と夏琳ちゃんの上に降ってきて今にいたるのだ。
「…す、すみません…」
とはいえ、ひとまず地獄には着いた。階段を歩いていたらどれくらいかかったことか…ちなみに前回は最後まで歩き終える前に気絶して膳さんに運んでもらったらしいのだ。
星空「おーーーい!津鵡人ーーーーー!!」
ゆっくり体を起こしていた俺たちの元へ走ってくる女の子が1人いた。ボブヘアで灰色の目…って星空ちゃんだ!
津鵡人 直士の津鵡人を思いついたのはぼーっとしててかたつむりのこと考えてたら、かたつむり…つむり、津鵡人!になったというわけです。