第10話 : 新たな使者
2日おくれてすいませぇん!最近リアルがいそがしすぎて!高3っていそがしぃですよね。それはみなさんもいっしょかぁ。第十話よろしくおねがいしまぁす
!?!!?!
夏琳「あのー、どちらさまですか( 笑 )?」
それもそのはずだ。初対面の怪しい男にいきなり訳のわからないことを言われたのだから、このパターンもそろそろ慣れてきた。
「ぜ、膳さん!夏琳ちゃんを地獄の使者に…ってどういうことですか……?!」
夏琳ちゃんが怪我をしているのにそんなことを話している暇はない。
夏琳「直士君…の知り合い…なの?」
「えっ、えと!し、知り合いっちゃ知り合いだよ!(笑)」
どうすればいいんだこの状況!
膳「ひどいねぇ直士君は( 笑 )知り合いどころか命の恩人なのに~♪」
確かにそのとうりなのだが……。
膳「前に地獄に行った時に直士君に話したと思うけど地獄の使者にスカウトするのにも条件があるのさ( 笑 )僕らは呪を使って霊達の呪いをとり成仏させてあげるわけだが、一般の人間が自分の力だけで霊を成仏させた場合、地獄の使者にスカウトするってわけだ( 笑 )」
た、確かに前回膳さんに地獄に一緒に行ったとき話してもらったが、いきなりそんな話をされてもすぐにのみこむのは無理な話だ。
「膳さん…あの一応夏琳ちゃんが怪我していて…。」
怪我をしたまま話を続けるのは夏琳ちゃんにとって苦痛だろうと思った。
夏琳「け、怪我はたいしたことないけどこの人の言ってることが全く良く分からないんだけど( 笑 )」
夏琳ちゃんは正しい。俺も最初はというか今もまだ微妙に分かっていない。
膳「ありゃりゃ( 笑 )怪我をしてるのかい♪そんじゃちゃっちゃとなおして話の続きしよっか( 笑 )」
膳さんが怪我をなおしてくれると言うからひとまずはよかった。
膳「呪禁呼呼♪」
膳さんがそう唱えると膳さんの左手に獄という字が赤く光だし、その手を地面につけると呪いの術式のようなものが浮かび上がりその中から緑色の髪をした着物の女性が出てきた。
膳「憑依( 笑 )」
なんでこう膳さんが何かをしているときはしまらないんだろう。そんなことを思っていると女性がすうっと膳さんの身体の中に入ってしまった?!すると膳さんの目だけが緑色になった。
膳「さっ♪怪我をみせて( 笑 )」
夏琳「さ、さっきから訳のわからないことばかりでいったいなんなんですか?!」
膳「いいからいいから( 笑 )」
そう言って膳さんは夏琳ちゃんの怪我に手で触ると怪我はあっというまに消えて元に戻ってしまった………死にかけの俺もあれでなおされたのか…
夏琳「……えっ???…な、な、なおったー!」
膳「感謝してね♪それでさっきの話だけど君には地獄の使者になってもらいたい( 笑 )」
怪我がなおったばかりなのに…夏琳ちゃんを地獄の使者になんてさせたくない…。こんな危険な目にはもう二度とあわせたくない。
夏琳「ありがとうございます…。その、地獄の使者って…なんですか?」
膳「僕や直士君みたいなのをいうのさ( 笑 )」
このくだりは俺の時もあったから俺が説明した方が早そうだ。
「地獄の使者っていうのは、この世に生き場を失った霊達を道に迷わないように導いてあげるいわば案内役みたいなものだよ…。」
膳「直士君!僕のセリフ取らないでよ!( 笑 )」
できれば夏琳ちゃんにはなってほしくない。
「さっきみたいに危ない霊とか多いし、死にそうなことだって少なくないし夏琳ちゃんには出来ればならないで欲しいって俺は思う…。」
夏琳「きゅ、急に色んなこと言われても私もまだよくわかんないよ( 笑 )」
できればそのまま分からずじまいに終わって欲しい。
膳「僕は困るよぉ~( 笑 )ぜひ地獄の使者になってもらいたい!さっきみたいな霊が他にもたくさんさまよっているかもしれない( 笑 )君にもできることがある!どうかな♪?」
膳さん何考えてるんだ!まだ高1の女の子にこんなことやらせようってのか?!
夏琳「…で、でも」
膳「怪我…なおしてあげたよねぇ~( 笑 )」
…………………………
相変わらずやな性格してるぜ。こんなんじゃ夏琳ちゃんはやると言ってしまうだろう。
「か、夏琳ちゃん。無理しなくていいよ…!地獄の使者は本人のやるかやらないかの意思で決まるからやりたくなかったらそれでいいんだよ。」
膳「いーや( 笑 )彼女には悪いけど割と今回は強制的に地獄の使者になってもらおうと思ってる。近々憑依するはずのない霊とか、この学校とは無縁の狼に育てられた子供の霊とかおかしなことが続いてると思ってたけど、どうやら奴らが動き出したらしい。こちらとしては一人でも戦力が欲しいんだよ。」
なっ?!!な、いったいなんの話をしているんだ?膳さんは!奴ら…??
「で、でも!夏琳ちゃんは!」
夏琳「分かりました!」
えっ?!
「……えっ!」
夏琳「話はよく分かりませんが、さっきみたいな子を助けるというのなら私は…私はやります!」
夏琳ちゃん?!な、何言ってんの?!こんな危ないこと自分から!
夏琳「心配してくれてありがとう直士君。でもさっきみたいな子…他にもいるのなら助けてあげたいって!怖いけど…そう思うの!」
膳「じゃー決まりだね( 笑 )今から手続きをするために地獄に行こっか♪彼女一人じゃ心細いと思うから直士君もついてきてね( 笑 )」
この野郎(怒)
最悪だ。夏琳ちゃんを巻き込んでしまった…。これからもっと厳しいことになるだろう。
夏琳「直士君♪私良くわかんないけど色々教えてね!」
くっそぉぉーーーーーー!!!!
君の名は…号泣しました…