93_見えていても不安。
目に見えないものが周囲にありまして、それが自分の体に悪い影響を与えてるようです、という知識があるので不安になる、そのような気持ちの動きがありますように感じられます。目に見えないので本来在ることすら気が付かないものであったのに、それを見る方法が発見されたせいで不安になるのは、少し、面白いですね、とか思います。
知らなければ幸せだったのに、というパターンはフィクションとかリアルとか限らずよくある展開だと予想します。知れば知るほど、不安に、なって、ストレスがたまるわけですから、新しい知識が大量に増えて行く年代とかはそれだけで、精神にダメージを負って行くようになる、のでしょうかね?
原因がわからなくて、肉体が不調になって行く、その現象で悩んでストレスがたまるのと、その原因がはっきりわかって、それを恐れて、ストレスがたまるのとどちらがよりましなのでしょうか?
それは、はっきりと原因がわかり、それを避けることができるなら、知る方がストレスが少なくなるのでしょうね。けれども、避けることのできない現象が原因で、不調に陥るしかないとわかってしまうと、もう、知らなかった時のように、安穏とはしていけない、のかもしれません。
避けることのできない現象に気がついてしまった時には、それをなんとかして遠ざけたり、いくらかマシになるように環境を整えたり、とりあえずごまかしてしまうのでしょうね。対処療法とかいうのでしょうか、そのように対策をしていくうちに、もうどうでもよくなるような状況に、肉体が陥るのではないかな?とぼんやり予想します。
もしくは、心が凪いでしまうということもあるのかもしれません。いろいろ刺激の多いことを、経験すると、その刺激に心が慣れてしまう、のでしょうか。もっとも一見慣れたように見えるけれども、実は表面上のものだけで、どうにかしてごまかしていたものの、限界を迎えてしまって、一息に爆発するということもあるかもしれません。
心の中、その傷の度合いとかを数値で表すことができるのなら、客観的に危険度が判明して便利なのかもしれません。各々その度合いが違うので、耐えられる限界が違うことが、数値でわかるわけですね、ええと、精神耐久値とかでしょうか?
その人物に効果的なシュチュエーションもいろいろ種類があるでしょうから、こう、精神的なストレスを感じるパターンごとに分類わけされていて、この場合には、倍率が変わってとか、それぞれ個人にあった攻撃力とかが算出されていくとか。もしくは、ある特定の精神攻撃には無敵なので計算しないとか、高い防御力で攻撃が軽減されるとか。
立場の違いから放たれる精神攻撃のボーナスとかペナルティとか、個々の精神が独特すぎる可能性はありますが、統計的にはそれほど外れないような、心の形が可視化できそうですね?
例えば、平均的な精神の耐久値とか出せそうです。どこまで追い込んだら心が壊れるのかとか、肉体に影響を与えるのか、誰が調べるんでしょうか?というようなテスト内容ではありますが、現実に壊れていってしまっている方々のサンプルはありそうですので、どなたか集めていたりしていそうですね。
個人個人の事象が独特すぎて、一般かしづらいということはありそうですが、勤務時間との相関図とかはちょっと探すと出てきそうです。平均的な精神耐久値を仮に100として、それが0になると、破滅するというか、精神的に立ち直るのに時間が掛かるとかいう状況になる、と設定してみましょうか?勤務時間というか、拘束されている時間が1日のうちどれだけなら、次の日までに回復するのかとか、この場合はバイタルのチェックとかで判明するのでしょうかね?それらを広くデータを収集していって、1日の勤務時間、その影響を調べて行って、その増減も調べて。
個人が高度な端末を所持するようになった昨今ですから、そのようなデータをストレスなく収集できそうな予想はできますね。未来には、そうですねあと100年経つまでには、精神の容量とか耐久値とかが客観的な数値にできる、かもしれません。
そうなってしまうと、精神の豊かさとかがはっきりと見えてしまうので、それはそれでその結果がまた不安とか呼んでしまう、ような予想もできそうです。
「愛が可視化されたなら、攻略しやすいでしょうか?」
「わずかな希望もなくなるかもしれませんよ”ご主人様”」




