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81_休み続けると。

 慣性の法則というものがございまして、動いていないものはそのままに、動いているものはその動いている状態を維持するというような、だいたいそのような意味の法則でございます。物理的な意味を持つ法則でございますが、これはこれで色々と日常生活でも応用できる?といいますか、観察できる法則でありますね、というお話でございます。


 それほど難しいお話でもなく、ある状態が一定以上続くと、もしくはある状態になると、その状態を維持するようになりますよね?とか、なかなか別の形に変えることができなくなるように、見えますよね?ということです。

 慣習とか、因習とか、前例とか。前にこうやっていたんだから今度もこうします、とか、いつものことですので、とか、今までそれで間違いなかったので、とかの部類ですかね?

 別に前例全てが間違っているとか、古いものに価値はないとか、一度全てを破壊して一から、作りなおすのが正義である、とか言うつもりはありませんが、古い慣習に従ってしまって、腐敗を防ぐために作り上げたはずの新しいルールをないがしろにしてしまっている、という場合がいくらか観察できるように思えます。

 その作業に従事している関係者の間では、別に間違いを犯しているとか、法令に違反しているという意識はおそらく、無い、か低い段階で止まっているのでしょうね。前にもそうしているから、今度もそうしよう、以前もそうだったし、今度もこうだろう、とか。あまり双方確認をしないで、雰囲気やら、前例やらで進めてしまうのでは無いでしょうかね?このあたりは想像ですが。


 相手に対する遠慮とかもあるのでしょうが、相手にわざわざ確認せずに、欲しているところを予想して、先回りして用意したり、サービスを提供することが、格好いいとか、スマートであるという文化が根っこにある、のかもしれませんね。その為にあえて、聞かない、のでは無いでしょうか?と予想します。言わないでもわかるとか、以心伝心とか、阿吽の呼吸とか、明確なサインが無い状態での、意思疎通が良い印象で語られているという、文化があったのでしょうね。


 ですから、そのような文化を破壊するような、いわゆる空気を読まない人物がまた、必要とされているのかもしれませんね。察することをしない、相手の気持ちを推し量らないで、言われたことをそのまま受け取るような人材が発生するのは、自然な現象なのかもしれません。むしろ一定数どの時代にも必要な人員だったのかもしれませんね。

 しつこいくらいに相手にその言動の意図を確認して、習慣とか因習とか、その他もろもろの、推し量って、相手の胸のうちを想像して、行動している状況にメスを入れるような、そのような個性が、やはり必要であったのではないかな?と思います。


 そのような人材を気が利かないとか、察する能力のない可哀想な個人だと、やんわりと、もしくは苛烈に社会からはじき出してきた結果が、いいように相手の気持ちを推し量って、なあなあで、自分の都合の良いように、もしくは、狭い社会の利益が最大になるように、歪んだシステムを構築してしまっているのではないかな?とか予想してみます。


 ちょっと休んでおきます。とかいうと、今度は復帰することが難しくなるのも、慣性の法則みたいですね。とかく人間楽な方へ楽な方へと流されやすいそうです。動くのをやめる方が楽であるから、動かなくなるという。太りますかね?


 別に休み続けてもいいような気がしますし、周囲に迷惑をかけていなければいいんじゃないかな?とか、むしろ迷惑をかけて休んでいても、行動する方が迷惑になるんじゃないかな?とか色々個々に状況があるので、すっぱりと、怠惰に休むのはいけません、とは言えないと予想するのです。

 ただ、休み続けるのは本当に楽なのですか?とか、したいことをしないで、何もしないということが、休むということですか?とか、本当に休みたいですか?それは惰性ではないですか?とか、一度考えてみるのもよろしいかもしれせん。

 人間の空気を読めないゴブリンのお話でした。


「彼の生活を追いかけていると睡眠時間がたりません」

「いえそこは休んでください”ご主人様”」

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