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75_多い時は分かりやすく。

 沢山の人と何かやる時は、分かりやすくやりましょうというお話です。遊びにしろ、お仕事にしろ、政治にしろ、軍略にしろ、最近の話題だと、移転にまつわる工事とかですかね?

 とにかく伝達とか認識はずれるものですから、無駄に複雑にしてはいけませんでしょう?と言う話題を、発端としてお話を進めていこうと思います。


 ところで、5人か6人くらいの人が集まって、鉛筆やらシャープペンシルやらと、いろいろ書き込まれた紙にメモを取りつつ、会話をして、進めていくゲームをご存知でしょうか?かなりマイナな趣味ではありますので、ご存知でない方も多いかもしれません。その遊びは、ロールプレイングゲームと言います。コンシューマとかでよく出ている、電子ゲームのジャンルの一つと同じ名前ですね。その関係は親子のようなものでしょうか?

 親に当たるのが、ペンシルと紙を使って複数人がボードゲームのような感じで行っているスタイルで、子に当たるのが、コンピューターを使用して造られたゲームのジャンルの一つとなります。


 どんなゲームかと言いますと、一人の人物がゲームの進行役になります。パーティのホストとか会議の司会とかを連想してもそれほど間違いではないですね。この方はゲームの審判も兼ねています。そして、他のメンツが遊戯をする人、つまりプレイヤーとなって遊びます。スポーツの選手を連想してもいいですね。

 進行役の方が、何かプレイヤー状況を提示します。おおよそ何か解決する必要のある展開を、繰り出してくるわけですね、クイズ番組で問題を出す、出題者をイメージしてくださっても、それほど遠くないでしょう。それに対して、プレイヤー側が、反応を返していきます、だいたいは提示された問題をどう解決するのか、アイデアを出す方向に進むことが多いですね。

 会議とか話し合いに近い絵面になりますかね?

 司会が提示する状況は、そのゲームごとに前提が違っています、例えば、トールキンが作り出したような幻想世界に君たちがいて、その目の前に恐ろしい怪物が現れました、とかですね。

 それに対応するように、プレイヤーもその世界にふさわしい人格に扮して、問題を解決しようと、奮闘する、わけです。『貫き丸を構えて怪物に突っ込みます』とかでしょうか?

 まとめると、遊ぶ世界に沿った状況を司会者が提示し、それを、解決をする立場の人々、その設定を色々割り振って、その立場や、能力を持っているという前提で、提示された障害をプレイヤーが協力して、取り除いていき、目標へ到達するゲームです。

 詳しくは、ロールプレイングゲームとは、とかと検索すると、いろいろ詳しく説明されていると、思いますので、興味を惹かれた方はどうぞ、調べてみてくださるとよろしいかと思います。


 前置きが長くなりましたが、このような複数にでする遊びなのですが、司会や審判する方が基本シナリオと呼ばれるような、障害やら、遊ぶための道筋を事前に用意することが多いのです。

 最初は、その世界観ごとに用意されたサンプル的なシナリオを利用することが多いわけですが、そのうちに、自作するようになります。

 その時に注意することとして、やたらめったり伏線を張りまくったり、複雑な謎やら、田舎の風習やら、多数の登場人物、しかも絡み合った血縁関係やら、を頑張って作らないようにすることです。

 むしろ、シンプルであればあるほどよろしいかと思います。基本会話が中心となるゲームですので、プレイヤーは情報を必ず取りこぼします。メモを取りながら、推理していくプレイヤーは、皆無と考えた方が、無難でしょう。

 だいたいの流れ、で、雰囲気を楽しむ参加者が殆どです。なので、正確に伝わるように、簡単な言葉で、誤解のないように、言葉を濁すことなく、一つ一つ、共通の認識を確認しながら、進めていきくのがよろしいかと思います。


 このような例を出しましたが、趣味で集まって好きでやっているような場面でも、少なからず誤解やら、都合の良い聞き間違いが起こるのですから、いわんや、それほど面白くもない、お仕事での伝達やら話し合いに、誤解や誤謬が入らないわけがない、と予想できます。

 しつこいくらいに、確認が必要というのは、やはり確かなのだろうなと思うのです。面倒臭い話ではありますが、そこで手を抜くと、後でもっと面倒くさくなるのでしょうね。


「好意が伝わっていないような気がします」

「はっきりと言うのも良い気がします。”ご主人様”」

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