72_低空飛行で狙う。
飛行機野郎の冒険譚というお話ではありません。数年ごとくらいに耳にする話題ですけれど、どれだけお金をかけないで、生活できるか?というコンテンツがあります。この場合は経済活動をしないということですので、自給自足とかも含めるのでしょうね。
基本、経済を活発にして、どんどんお金を稼いで、じゃんじゃん使ってください、というのが、資本主義というか、国を大きく、元気にしていく方法なわけですよね。
では、前述のようにお金を使わなくて、できるだけ自給自足で生活する人々というのは、増えたら困る方々ではないでしょうか?その、大多数になると困る方々が、定期的に話題に上がるというのは、どうしたことなんでしょうかね?
無駄遣いが多いとか、資源の浪費が進んでいて、枯渇しそうなので、使用を控えてほしいという、メッセージを発したいという層が一定数いるのでしょうか?それとも、節約術というのが、いつの世も一定の需要が認められるので、商売になるから紹介しているのでしょうか?
想像ですが、両方、ありそうな理由ですよね。
節約術の基本はエネルギーの消費を抑えることのようです、基本人類のエネルギーとして使用されているのは電力ですので、電気代の節約というテーマになることが多いようですね。節電用のアイテムも、結構商品が充実しているような気がいたします。
とある国では、発電を原子力に頼らないという政策を打ち出したりしているようです、当然他の発電方法がとられるわけですが、火力発電ですと、燃料の枯渇に加えて、温室効果ガスの問題が出てきますし、水力発電ですとその立地条件の問題と、建設に係るコストやら環境破壊やらを意識しなければなりませね。太陽光発電や、潮力発電、火力発電でも、植物由来の燃料を使おうとか、いろいろと工夫は行われているようですが、総量を見るに、未来では頭打ちになっているのは確実ですね。
人口の増加速度やら、文明の利器の拡散具合から見ると、意外と早い段階で終わりが見えてくるような気がいたします。そうですね、1000年持つでしょうかね?
技術革新が起こって、劇的にエネルギー問題が解決する可能性も少なくないわけですが、今できることをしていかないといけないんじゃないでしょうか?という危機感が、節約とか節電とかの意識を引き上げている、のかもしれませんね。
インフラの整備とか、維持とかには、一定のコストが必要で、それは、使用している限り、延々と続く消費でありますから、電気料金とか、水道料金とかは、必ず徴収していかないといけない、でしょう。
各人が節約したとして、使用量が下がったので、徴収する料金が減りました、その結果、インフラの整備に回すお金がなくなってしまって、整備の質を落とさざるをえなくなりました。その結果ささいなアクシデントで、それらの設備が使えなくなってしまいます、などという未来もありそうなお話ですね。
使われなくなった分、料金を引き上げるとか、すると、今度は、資源保護のために各家庭で節電をしましょう、とかいう建前で、生活費を絞っていた、消費者の動因を削ぐことになりそうですね、そのあたりの見極めを、各事業者とか、国とかが、行っていくのでしょうか?
難しくありませんか?
市場の原理で、どうにかなりそうな気はいたしますけれども、気にする人は気にするけれど、たいていの人々は、周囲に流されていると気がつかないまま、流されていくのでしょうから、うまくその流れを作っていく、そんな存在が必要なのかもしれないですね。
思ったように社会の流れを制御できるような、それができる個人はちょっと、思いつきませんので、こう、同じような意見をまとめて、集約して、それとなく誘導するような集団とか、どこかにありそうですね。
政治団体とか宗教団体とか、思想集団とかでしょうか?
秘密結社とかいかがですか?
「彼の非公式なファンクラブを作ってみようかと思うのですが?」
「ええと、目的を見失っていませんか?”ご主人様”」




