70_どこまでも集める。
コレクションという衝動がありますよね?衝動と言っていいのかどうかわかりませんが、集めずにはいられないとか、揃っていないと気になってしようがないとか、これならコンプリートできそうですね、と思った瞬間に、集め始めてしまうとか。
集める対象に思い入れがあるタイプ、なんとなく踊らされて、集め始めてはまってしまうタイプ、いつの間にやら集まっているタイプ、言を担ぐために始めていたものが、いつの間にか主従が逆転してしまったタイプとか、いろいろ予想はできますが、皆さん、何か集めていますか?
別に集めなければならないとか、集めているとステータスが高いとかそのようなお話ではありませんし、何にも拘らない方が、人間としては格が上という風潮があるようですので、もしかすると、取集癖というのは、恥ずかしい行為なのかもしれません。逆に、集めにくいものを集めることによって、周囲に財力とか、集中力とかを誇るという、パターンもあるかと思いますので、シュチュエーションとか、収集する対象のジャンルとかが問題になるのでしょうね。
著名な絵画とか、同じ画家の作品とか、集めていく、という形だと、ああ、好きなんですね、それは良い趣味で?とか言われるのでしょうかね、最近の若手の作品を好きで集めているんですよ、とかいうと、パトロンという立場とか、文化活動に貢献しているんですよ、とか言えて、格好がつくのでしょう。予想ですが。
印刷された、カード、いわゆるトレーディングカードを集めるという趣味だとどうでしょうかね?オリジナルの原画まで手を出すと、ああ凄いですねとか言われそうですが、通りいっぺんですと、ああ、なるほど、そういう趣味のお方なんですね、おほほほほ、とこう空気を読んで、会話が通りぬけてしまうような展開も予想できますね。
もっとも世の中には、一つの絵柄にはまり込んでしまって、同じカードを延々と収集してしまう趣味の方もおられるようで、前提として、多数とか無数とか、数が揃うと、それは凄いインパクトを与えるのです。そうですね、単純に印刷されたカードの5割を超えて収集しましたとか、言ってしまうと、つまりは、世界中で一番そのカードを持っているのは私です、と言えるのは、これはこれで、凄いことだと思うのですね。このようなお方、web上で、見かけただけですが、実在する人物の可能性が高いようです。
別にそれに倣った方が幸せになりますから、どうぞやってご覧になったら?とか言うことはないのです。ただ、そういう人が世の中には居ますし、それほどこちらに迷惑をかけるわけではありませんから、どこかで出会っても、ショックのあまり失礼な態度をとらないようにしませんか?という論調です。いきなり出会うと、心構えができないでしょうから、こんな風に、四方山話に混ぜ込んで、前提知識を増やしておきましょう、という、ちょっとしたお世話なお話でございます。
収集癖はなくとも、手に入れたものを捨てないと、結構いろいろコレクションとして、成り立つようになることがあるようです。雑誌とか、文庫、書籍を手に入れた後、処分することもなく、家を変えても持っていくなんてことをしていくと、凄い量になるようですよ?
月に10冊ほど書籍を買うとして、年間120冊、40年で4800冊ほどですか?あれ、それほど多いような気がしませんね?先ほどとある国で完結した40年連載された作品は、正伝で200冊ほどになったそうですね。同じレベルの作品を24作品ほど追いかけても大丈夫な量ですね。
小説とか文芸ですと、同じ作者のものを全て集めてみたいな、とか思う人がいたりするんでしょうね、文豪の何がしの初版本とか、ちょっと半年分の食料が買えるくらいの値段がついたりしたりしているようです。
世界的に有名な作者さんだと、歴史上の大発見とか言われて、値段がつかなようなものにもなるようですね。そういうものを集める人とか、単純に気迫とか、情熱などに圧倒されるような気がいたします。苦しそうに見えるけれど、楽しいのでしょうね。
「彼の、爪やら、抜け毛やら、日付をつけてファイリングしているんです」
「それはアウトだと思うのですよ。”ご主人様”」




