64_月が綺麗ですね。
月が綺麗ですね、とでも訳しておけばよかろう。でしたっけかね?確か私は君を愛しています、という意味の英語を訳すときに、日本語には愛するという動詞がなかったので、そのような洒落た?言い回しを考えた、ような感じの文脈に出てきたような覚えがうっすらとあります。
英訳の先生の照れ隠しであったのか、あまり恋愛に興味がなかったのか、前後の文章で理解できるだろ、メーン?とかいう、押しの強さからの発言だったのかもしれませんね。まったくの想像ですが。
月の軌道のお話なのですが、日頃よく目にする、天体の月ですが、これはどんな星なのでしょうかね?だいたい38万キロ離れているでしたでしょうか?うろ覚えです。質量は地球の80分の1くらいで、表面で感じる重力が地球の6分の1でしたかね?直径が4分の1くらいですから、単純に三乗すると64ですから、地球と比べて全体的に密度の軽い物質で作られているのでしょうかね?
結構大きめの衛星であるようで、二重惑星と考えた方がしっくりきますね、という意見もあるようです。
地球の周りを回る月の周期のことを公転と言います、月そのものがくるくると回ることを自転と言います。月の公転と自転はまったく同じ周期ですので、月は、その同じ面を地球に向け続けることになります。
ちょっと、感覚的には珍しいように感じますが、結構一般的な挙動なのだそうです。互いに重力が及ぼす効果によって、少しその星の形状が変形する点がきもとなりまして、わずかに、重心が変化することによって、自転速度に増減が加えられて、同じ面を向くように自転の周期が変化する、のだそうです。チラチラとweb上の記事を斜め読みしてみましたが、もっと詳しく説明しようとすると、紙面が足りないようです。
キーワードは潮汐力のようですね、興味を惹かれた方は、各自調べてみるとよろしいかと思います。少し補足すると、月 自転 で検索すると、結構な割足でヒット致します。
月の公転軌道についてちょっと考えてみます。だいたい27日で地球を一回りする月なんですが、当然地球も自転をしていますので、月の見え方、見た目の軌道というのは結構複雑なものになりそうですね、と予想できます。
ちょっと想像しますと、その日のうちに月は観測地点から見て、14度くらい公転で移動します。それと同時に、地球の時点で360度移動しますね。地平線を越えては見えませんから、ざっくり半分として180度見た目が移動します。
また、月の公転する円を面として考えますよね、そして地球の自転する向きをこれも独楽の面のようにして想像すると、これが、それぞれ同方向ではなくて傾いているんですね。さらに言うとこの傾きは、数年単位で変わってしまうのですよ。
昨日、あの位置から出てきたから、今日は、この辺から月が顔を見せるかな、と思っていたのか、馬鹿め、と言わんばかりに、違うところから顔を見せたりするのが、月なのだそうです。
身近な天体であって、見慣れているはずのものでも、ちょっと深く考えると、いろいろ複雑なんですね、とか、それっぽいことを言ってみます。
もちろん、軌道計算は、できていますし、正確な見え方を、導きだすこともできますが、なんともそれらは簡単でなく、難しいということなのです。
いつもすぐそばにいたはずなのに、実は何も知らなかったんだね、僕は。とかいうセリフが似合う天体ランキングの上位に入るくらいの実力者であるところの、月でありますが、下手にはまりこむと、ズブズブと後戻りができないくらいの泥沼にはまり込んでしまうとか、迷宮に迷い込んだようになってしまうとか、表現してしまうと、何だか、面倒臭い人という、イメージを持たれてしまうかもしれないですね。
つまり、面倒臭いものの象徴だから、愛している、を、月が綺麗ですね、と訳したわけなのかもしれません。
「君はまるで月のようだね、と褒められました」
「ルナティックという意味ではありませんか?”ご主人様”」




