60_気持ち悪くて可愛い。
キモカワとか、最近の”なうなやんぐ”の間では、表現するようですね。整った計算されたような美ではなくて、偶然とか、狙ってないところに、おかしみを感じるということでしょうか?
気持ち悪いというものは、構図がずれていて、なんとなく落ち着かないような、不自然なものに感じる感情だと思うのですが、そこが、可愛い、という評価につながることに、若干疑問を感じませんでしょうか?感じない方もいそうですね。
子供の顔を思い出しましょう。比率的に目が大きくて、口、鼻、耳が小さすぎるような気がしませんか?全体を見ても、頭が大きくて、バランスが崩れていて不格好です。でも、だいたい可愛く見えますよね?小さな子供なら、なおさらそのような傾向が高いような気がします。
各パーツの大きさがいびつで、比率も人間としては、今ひとつですが、そこが、可愛らしいんですよ、ということなら、これもキモカワなんでしょうかね?
この場合は、歴史的に子供は可愛いという刷り込みというか、積み重ねがあるので、あまりキモカワとかは言われないですが、本質的には同じなのかもしれません。故に、たまに、子供が気持ち悪く、不気味に見えたりするのかもしれませんね。
なので、子供が強いとか、気持ち悪いとか、こっそり思っている方、その感情とか感性はそれほどおかしくないですよ、とゴブリンが保証いたします。別に権威とかはありませんが、想像してみると、それほど不思議ではないですよね?
世の中には、気持ちよくさせることのできる視覚情報というものがあるそうです、黄金比とか言ったりする、要は目のつけどころから目のつけどころまでの比率とかが、一定であると、ここちよく感じるわけですね。
で、キモカワとか言われているものも、造形とか、モチーフは気持ち悪いのですが、その個々の注目すべき場所、の、バランスとか比率は、この黄金比を守っていたりしているのかもしれません。
だから、ゾンビやら、不気味な人形やら、ブサイクなマスコットやらも、可愛く感じるという可能性も高いのでしょうね、であるならば、それを狙って、キモカワいいは作成することが可能だと、いうことなんでしょう。
モチーフは、こう、反社会的なとか、生理的に受け付けないようなものを選択して、その、目に付く比率を計算されたものにしていくとか。だいたい、自然の生き物とかは、この比率を守っているものが多いように見受けられるので、ちょっとグロめの虫とかをデザインにしてみるのは、ストレートで良いのかもしれません。
逆なんでしょうね、自然の造形に美を見出してきた、落ち着く、比率が心地よい、見慣れている、ので、その比率を黄金比とかと読んでいる、としたら、自然のものをそのまま写すと、心地よいデザインになる、ということなんだと思うのです。デザインに関しては、完全に想像なのですが、それほど間違っていないような感触ですね。
逆に自然には無いようなものをデザインに取り入れると、そこには、不安感とか、なんとなく居心地が悪いような印象を与えるものが出来上がるのでしょうね。こう、自然ならここはこのプロットを通るけど、僅かに外してみるとか、不自然に切り取ってみる、とかつなげてみるとか、あるべき場所にあるものが無いとか、そんな感じで作成できそうです。
いやな客に早く帰ってもらうために、そんな気分の悪くなって、早くその場から立ち去りたい、と思わせるような、部屋とか作成したりすれば、実用的なんでしょうかね?
客の回転を速くするための色彩とかは、実際にあるそうですね。
とすると、いやな客を早く返す呪いとして、箒を逆さまにするというのは、不自然なデザインでプレッシャーをかけるというのが、最初だったのかもしれません。
完全に想像ですが、そうだったら、面白いですね。
「彼の写真です」
「(不自然な目線ですね、盗撮ですか?)自重してください”ご主人様”」




