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52_君とはもうやってられんわ。

 グループやらコンビやら、解散したり、再結成したり、円満に別れたり、こじれて法曹界が絡んできたり、面白おかしく周囲が騒ぎ立てたり、いつの間にか、関係性がなくなっていいたり、いろいろ、別れというのはあるように、見えますね。


 会うは別れの始まり、という言葉があるようですが、なるほど確かに、必ず別れる時というのはありますね、と納得して、へえー、と感心するような気がしますが、よく考えると、まあ当たり前のお話ではあります。洒落た言い回しではないかな?とは思いますが。確か、さよならだけが人生さ、と続くのでしたか?少々うろ覚えではありますが、大意は変わっていないかと。


 どうせ別れてしまうなら、その出会いには意味がないのではないか?と短絡的に考える方もいそうですね、まあ、どうせ死んでしまうのに、なぜ生きているのですか?に通じるような、問かもしれません。だいたいその手の、質問には、結果ではなくて過程が大切なのですよ、と答えるのが定番のようです。いつか別れてしまうにしても、一緒にいた時間や、感じさせた気持ちや、その対象に対して、費やしたコストそのものが、大切なのです、みたいな答えです。

 商売的にも、ファンになってくださった方が、いろいろ購入してくださることが大切なので、そのコンテンツが枯れたり、なくなってしまうまでに、熱狂に巻き込んで、思考を停止させて、コストを注ぎ込んでもらうようにしてもらうというのは、正しい手法であるのでしょう、と予想できますね。さらには、いつか消えてしまうかもしれない、今ここだけ、この瞬間にしか手に入らない、とか、終わりを示唆するような、別れを強調するような、煽り文句で、さらに財布の紐を緩めるようにする、手法は、割と古典的であるような気がいたします。


 費やしたコストに見合うまで、その対象に引退してもらいたくない、という心理があるのかもしれませんね?今まだ費やした時間やら、金銭やらが無駄になるような気がして、その対象の存続を願うのでしょうが、対象が、水物と言いますか、ムラっ気がある、一個の人格を持っているようなものや、芸術的な感性の持ち主だったりすると、結構あっさりいなくなることが、ある、場合も見受けらる気がいたします。


 その場合、一時の熱狂的なブームのようなものであるなら、そのまま醒めてしまって、落ち着くかもしれませんね。逆に、わずかな間しかコンテンツにアクセスできなかった、というプレミヤ感を煽ってまた商売にしてしまう人もいるかもしれません。

 どちらにせよ、経済活動に組み込まれるのは、必須であるような予想ができますね、それが、有名であった場合ですが。


 むしろひっそりと、消えていく方が、優しい別れになっていいのかもしれませんが、それは趣味の違い、というレベルなのかもしれません。世の中には、離婚する時にセレモニーを開く、などのメンタリティを持つ人種も存在いたしますので、やはり別れ方の演出は趣味が反映される場合もありそうです。


 コンビ漫才とかでは、古典的な下げというか落ちで、サムネイルのような一言で締める場合がありますが、あれは、とても安心して鑑賞できる、ような気がします。片方が素っ頓狂な展開でお話を進めていくパターンは、その常識とのズレ具合とか、後、奇妙な優しさとかが、混ざってくると、笑いとは違った涙みたいなものが出てくるような展開になる、ような気もいたしますが、それほど詳しくないので、予想で語らさせていただきました。


 世間の展開があまりにも非常識で、素っ頓狂すぎるので、一言、もうやってられんわとか、言いながらフェイドアウトしていくキャラクターとか、結構魅力的に見えたりします。哀愁を誘う、人格ってなんだかいいのではないか?とゴブリンは思います。


「あの人にまとわりつく女性がいるらしんですよ」

「犯罪沙汰はお辞めくださいね」

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