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5_選ばなければならない?

 とある国の選挙、その投票率がよろしくなかったらしい。という記事が新聞に載っていました。私の”ご主人様”はちょっとしたやんごとなき事情で新聞を定期購読しているのです。彼女は、人に優しすぎて、ついつい譲歩してしまっているのですね、つまり、セールス弱者とか呼ばれる人種なのでありす。

 書かれている内容を鵜呑みにすることは論外な、情報源としての媒体というイメージがあるくだんの新聞というものですが、その印象はおおよそ間違いではないのではないかな?と妖精ゴブリンは思うのです。

 もっとも、新聞だけが情報媒体として悪いということではなく、2次、3次もしくはそれ以上、何か間にはいった情報というものにどれほどの精度が期待できるのか?という問題なので、等しく目に入る情報には疑いを持った方が良いのではないか?という基本スタンスであるが故の、意見であります。

 意図的な偏見はないのです。


 選挙というのは、議会制民主主義の大事な構造の一つであると思うのですが、それに参加する民主主義社会に生きている構成員の、それへの参加率が低いというのは、どうしたものなんでしょう?と疑問に思うわけです。


 ちょっと調べただけでも、広く成年であれば誰でも、議会で発言する自身の意見の代弁者を選ぶための権利、を得る為に、いかほどの人々が多くの労力を支払ったのか、がわかるのですが、その、過去の努力に見合う結果が、現在、それほど見られないというのはどういうことなのでしょうかねと、こう、傍観者の立場から見ても不思議に思うのです。


 おそらくは、人間特有の忘れると言う性質によるものではないかなと予想するわけですが。直接体験したことでもない、苦労話なんて、そうそう覚えていられるものでもないからでしょうかね?

 もしくは、それほど胸のすくような、英雄が活躍するお話でないので、好奇心を掻き立てられないのかもしれません、その国では魅力的な近代の政治家を紹介するような教育をしていないのかもしれないですね。

 もしくは、近代に魅了的な政治家がいなかったとか。ははは、そんな馬鹿なことがあるはずがないでしょう。


 それとも、それほど苦労して得た選挙をする権利だったのに、それほど社会を良くするようには使えないぞ、とでも思って、がっかりしているのかもしれないですね。

 なるほど、選挙に行く人々は社会を良くしようとか政治に関心があり、それらの持つ行政的なシステムをより良い物にしていこうと思う人が多いでしょう。しかし、それらの人が長年選挙に行って、自分に良いと思う政策を試みようとしている人物に投票しているのに、結果が”こうだよ(肩をすくめるジェスチャ)”というありさまを、結構間近で見ているので、選挙という政治への参加手段に対して、懐疑的になるのかもしれませんね。

 

 それでも、国として成り立っているということは、それほどまずい国政をしていない、のでしょうかね?未来につけを回しているだけで、今この時はどうにか色々ごまかしているのだ、という意見もチラホラと見られますね。


 民主主義とか選挙とかのシステムは、多数決のシステムということでしょうね。ということは、多くの人々が正しいとか、よりましなとかいう選択をしなければ、社会が成り立たないわけですよね。

 ということは、社会が悪いとか、暮らしが楽にならないとか、構造に欠陥があるとかいう諸々の理由というか、原因は、社会を構成する個人個人の教育レベルが低いということに、結局のところ落ち着くのではないかなーとか、思うわけですが。

 

 色々すでに失敗しているんでしょうね。それで、そういう失敗を何とかごまかして、楽に立て直そうとする意見を持つ人が多いので、結局さらに目も当てられない状態になるんでしょうねぇ。


「などと、思うのですが、そこんところどうでしょうか”ご主人様”」

「あー、民主主義は結局どこかで停滞するんでしょうね。お茶ください」

 茶飲み話でございました。

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