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35_極めていくこと。

 何事も、かなりの時間とコストをかけて、完成した状況に持って行くことは、素晴らしいことです、という認識が世間には広まっているように見受けられますね。別に否定するものではないですが、へえ、そうなんですか?とかいって終わるとそれはそれで、つまらないような気がする、妖精のゴブリンです。


 極める内容によっては、その成果を他人が認めないというものも多いような気がしますが、そもそも”極める”という言葉の力からして、人から賞賛されているというニュアンスがあるような気がしますので、逆に考えると人から、すごいですね、と呼ばれないような、事象は、どんなにコストをかけて、成し遂げたとしても極めるという言葉を使えない、のかもしれません。

 客観的に自分を評価して、極めた、と言い切ってしまえば、問題ないのでしょうかね?


 基本、第三者からの評価、なのでしょうね。自分から、極めた、とかはなかなか言いづらいような言葉ではあります。どれだけ自信かなのですか?という批判じみた評価を受けることもありそうですね。


 他からの評価が必要なので、目に見える成果がないといけないわけですね。それが、芸術なら、作品ですか?演劇なら、大衆のオーディエンスでしょうか?映画とかなら興業収益とかもありますが、芸術的な映画というのは、マイナであること多いでしょうから、これはあまり評価のポイントにはならないのでしょうかね。

 多分、大衆映画を極めた、と言う表現で、収益NO.1とか冠することができる気も致しますが、世俗的な内容に、極めるという言葉はあまり相応しくないきも致します。別にそこまで厳密に言葉のイメージを考えて使っている人も少ないでしょうが。


 極めるというのは、もうそれ以上はない、最高の状態である、という意味とも取れますね、なので、その状態から成長はできませんよ、というギブアップの表現とも取れますね。なので、向上心の強い個性を持つ方は、極めたという言葉を使うことは無いのかもしれません。

 特に客観的な評価がし辛いジャンルの行為をしている方々は、その瞬間に極めた、と思うことはあるかもしれませんが、いや、まだまだ先がある、というふうに、気持ちを切り替えて、進んでいくのでしょうかね?想像ですが。


 最高作はなんですか?という問に常に、次回作です、と答えるような、もういっそ定番といったような受け答えも、停滞したくないという気持ちの表れであったり、素直にまだまだ自分を売り込む必要がある、セースルトークであったりするのかもしれません。


 停滞することが、悪いことかどうかは、状況によるとは思いますし、極めた、という状況は、ひとしきりの安定やら、心の安息を得ることができますので、別に、そんなに必死に前に前に進む必要はないのではないんじゃないかな?という意見もありそうですね。

 進んでいく状況やら、うまくなっていく手応えやらが、自分の幸せに通じるのです、という精神の持ち主にとっては、極めるといのは、極めてしまった、という絶望につながってしまったりするわけでしょうか?

 まあ、大体において、極めたと思ったら、まだ先があった、ということに、がっかりするパターンが多そうですが。同時にホットするのかもしれませんね。


 自分の限界を感じて、私はここまでかな、と、私の能力ではこのあたりで極めた、と言っておいたほうが、幸せだな、とか、もう少し軽い気持ちで、この言葉を使うと、気が楽になるかもしれませんが、どんなもんなんでしょうかね?

 かつて、極めた、というのも、ある意味勲章めいた懐かしさみたいな格好良さがあって、いいかもしれません。

 どのような形にせよ、本人の受け止め方次第なのでしょうね。


「ふふふ、給料をつぎ込んで、課金キャラクターをコンプしましたよ」

「ご満足でございますか?”ご主人様”」

 極めたというか、極まっていませんか?

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