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248_夜明け前が暗い。雨じゃないかな?

 何か転換期が訪れる場合、その直前に大きな逆境があることが多いとかそいういう意味合いの言葉があるようでございますが、そもおもその暗さには別の原因があるのではございませんか、という意見を忘れている、もしくは受け入れていないという、事例についてはどのようにお考えでございましょうか、とマイクを突きつけてみるパフォーマンスをしてみた今日のゴブリンでございます。


 一つ大きく当ててみようとか、どうにかして新しい概念を世の中に広めてみようとか、新規で商売を始めてみようとかする方々の中で結構な割合、もう今のままでは二進も三進もいかなくなってしまって、失敗したらば、枝ぶりの良い松を見つけるしかございあせんとかいう方々がいるという、予想がございますので、であるからして、何か成功する直前は、真っ暗であると表現している人々が多いのであると予想するわけでございますが、そもそも、ずっと真の暗闇が続いているしかないのに、何とかしてみようと、悪あがきをしている方もやはり一定数いるのが悲しい現実である、と、笑いながら言う傍観者を思い描いたりします。

 

 それはつまり成功したからこそ、その直前は真っ暗でありました、と言えるわけでありまして、何やらやらかした後も変わらず闇であるなら、そのような文句は出て来ない、というのが自然な流れでございます。よく言われているように、成功体験というのは、成功したわずかな人しか語れないわけでございまして、そのような確定した事象を手習いにして一丁やってみるかと、奮起するのは、これはもしかして滑稽なものではないのでありましょうか、とか言っている方も多そうではございます。

 

 何かのきっかけにはなるかもしれませんが、何もしないということで、これ以上悪くなることを防ぐのも立派な戦略ではあるということもまた事実であるのであります、余人にはサボっているとか怠けているとか言われてしまうのが、困るところではございますが、頭の中は覗かれないのでございますから、平気な顔をしてしれっと、機会を待っているのだよ、と不敵な笑みを浮かべておけば、結構ハッタリに騙される方々も多そうではございます。

 本心は面倒くさがっているだけかもございませんが、そのあたり、見極めが結論からしか見えない上に、それが成功したか失敗したかは、当事者にしかよくわからない問いう状況に場を持って行きましたら、さらに混沌としてうやむやにすることも可能かもしれません、何もしてこなかったはずなのに、なぜか最終的に帳尻が合ってしまうという展開に持って行くという、そのような才能がある方は、これは確かに存在するのであります、と、未確認生物の存在を声高に叫ぶマニア的な学者さんが、目に浮かびましたら、伝えるのに成功したのかもしれません。


 口八丁手八丁で事態をうやむやのままに収拾してしまうキャラクターは、天候が悪くて暗くても、いつかは晴れますとか、晴れる可能性もあるじゃありませんか、とか時期を待つべきであると諭したり、もしくは雨もまたいいものでありますよ、とか土砂降りである時に屋根があるのは素晴らしとか、その状況の価値観を操作したり、それに対応するための仕組みを紹介したりして、その場その場を乗り切ってしまうわけでありまして、その場しのぎも延々と繰り返すことができるのであれば、大きく場を動かすこともできるかもしれない、と、いう可能性を提示するわけであります。


 結果として共倒れになったり、大きく損をしたとしても、いい夢が見れたなとか、良い勉強になったとか言わせたら、それは、その人物の勝ちであるのかもしれません、そのように持って行く、そのような技術やら、人柄やら、憎めないというのも才能であるのでありましょうね、最初からそこに持って行こうとしていると、逆効果ではありそうではありますが、この辺り、手法として確立させてみたならば、結構な需要があるのかもしれませんし、名前を変えて、似たようなノウハウが商品としてすでにあるのかもしれません。


 うまく騙した、というならば、うまく騙されてやったのさ、と返すような関係も結構粋であるのかもしれませんね、とどこかで聞いた会話を最後にして、今日はおしまいです。


「そろそろ彼を追い込んできましたよ」

「何度目ですかそれは”ご主人様”」

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