2080_ヨガヨガなら、お姫様の腕が伸びるし火を吹く。
怪獣王女という方がおられたような覚えがございますね、もしくは昔の漫画で、魔界の王子が人間界に修行へやってくるような感じでありましょうか、こう、かーいかいかいとか、あの物語は従者の設定が、基本的な記号であるにもかかわらず、独特で印象に残るものでございました、実写版のことは忘れてしまいましょうそうしましょう、あれはあれで味があるという意見もございますが、などと古い話を振ってみる今日のゴブリンでございます、そろそろ半世紀前ですな。
人物とか怪物の造形は今でも子供に人気が出るのではないですかね、と言いますか、実際好きですよね、どこから引っ張り出してきたんでしょう、この人形。微妙に視線を外した隙に動いているような気もしますが。今日も元気可愛いですな。
不吉なもの不可解なもの不気味なもの、その手の否定的な印象が強い存在を逆転して、可愛らしく仕立ててしまうような手法は昔からのお家芸でございまして、黄表紙あたりにもみられるという話でありますが、まあ、いっそ神話の時代にまで遡っても良いのではなかろうかなというか、当時は結構大真面目でもあとで滑稽な話に見えるということはやはりあるのであろうかなとか。
ただ、その話ができた当時、その場所でもそれそのものは信じられていたかというとそうではなく、想像で楽しんでいたのではなかろうかなとか、少なくともそれを創造できるくらいの知識やら教養やら、想像力がある群れにとっては、嘘ごとであり、趣味的に楽しむものであるという前提があったのではなかろうかなとか。
それが文化圏、その未成熟なところへと型だけが伝播した結果、実際のものであるというような迷信に成り下がってしまった、別に下がっているわけではないのでしょうが、変異してしまったような形になったものも多いのではなかろうかなという予想がございまして、なるほど、と知った時には納得したものでありまして。
ただ、それは本当にそうだと認識していたのではなく、そうであるという見立てのまま、思考を停止していたのではないかという話でもあり、なぜそうするのかというと、深く真実を明らかにしても誰も幸せにならないからということであったのかなとか、そこで、怪異であると切り捨てたほうが、資源の無駄が防げてしまうという、結構、冷静な計算があったりしたのではなかろうかという予想がございまして。
同調圧力による現象というか現実の歪曲化による、群れ社会の安定を促すための機構という側面があるのであろうかなとか、伝統的な迷信とかそういうものは、ただそれは最初は嘘である建前であるということがしっかりと認識されていたのであるはずなのに、繰り返し使われるうちに真実であるということに囚われ過ぎてしまってきた、ものもあるのではなかろうかなというか、信じないといけない、そうすることで全体の利益を確保していたのであるならば、なおさら、そうなってしまっていったというものがありそうではあるかなとか、想像するわけでございまして。
であるならば、急激に解体した時に何か不具合が発生していたのではなかろうかという予想もできるわけではありますが、同量に全く不都合なくきっぱりと切り捨てられた因習とかもあったのではなかろうかなとか、兎角無理がある伝承とかはそうではなかろうかと申しますか、それを切り捨てることで大きな利益があるという都合の良い展開があれば、意外と忘れ去られることがあったのではなかろうかなという予想がございます。
逆に、管理者側がその因習やら伝統やらを利益を得るために使用していたならば、それが失われることが、たとえ、それが消え去った方がさらに大きな利益が得られる可能性が高いとしても、廃止することに逆らうようになり、そもそも権力側であるのであれば、その影響力で変化を拒ませることができる、場合もありそうではあるかなとか、予想するわけでございます。
ただ、それは結局他の群れとの効率化競争に負けてしまうということになることもあり得るわけでございまして、時間の経過と交流の深度によって、自然に淘汰されるべき悪習となり得るわけではあります、がしかし、これが広範囲に共通認識として肯定されている、伝統とされている、それほどの不利益を被らない、もしくは特定の属性持ちだけが被るのであるならば、これはなかなか変容しない可能性が高いのもまた事実であり、また、外の世界との競争が生まれてない、または遠い未来にしか発生しないのであるならば、これは、変容する要因がきっかけが、蓄積されないのではなかろうかなとか、ぼんやりと連想を発散させて、おしまいです。
「異文化と交わらなければ、変わらない、そして変えないのが宗教でしょうね」
「寿命という要素があるから変異を許容できるのでしょうね」
「頑なになるというのも変化ではありますな”旦那様”
不老不死になるとその辺り、変化が乏しくなりそうではありますな”奥様”」




