2034_イドの怪物、魔神のマージン。
どの人格でもどこかには怪物のようなものを飼っているという表現がございますが、複数持つ人格のうち一つが怪物か、それに連なる何かであるのではなかろうかという見立てがわかりやすいのではなかろうかなとか、予想するわけでございます。暴力衝動とかその手のものわかりやすいものであるものから、冒涜的な世にも悍ましい感性の爆発的なもしくはねっとりとした渦巻く液体のような何かとかで、言い表されるようなものである、のかもしれないとかぼんやり想像しつつ始まる今日のゴブリンでございます。
根源的な恐怖は幼児に見ることができるとかもありそうではありますな、たまに怖いものがございます。今日も元気可愛いですな。
人間離れした思考やら嗜好やらが怪物と呼ばれるのであるならば、それは別に珍しいものではなく、どうにかこうにか学習の結果、人間らしく生きているものが大半であるのであるからして、本性と言いますか、情報の入力が少ない人格は人間らしくは見えないということではなかろうかなとか予想するわけでございます。
学ぶことによって社会性を身につけ、対人関係に軋轢を生まない、もしくはそれが少なくなるように立ち回れるようにならなければ、認められない、受け入れられない、または、爪弾きにされる、ということではなかろうかなとか、中に秘められた怪物をどのように誤魔化すのかという話ではあるのかとか予想するわけでございまして。
その怪物と申しますか本能に近い何か、生きるための直結した何かは、結構な割合で人格の中枢を構築している場合がございますので、それほど珍しくはなく、稀に良く表面に出てきてしまうこともあるのであろうかなとか、ただ、それが全く出てこないものもまた、違和感があり、人間臭くないという評価に繋がるのであるからして、面倒臭いのではなかろうかという予想もできるわけでございます。
あることは確定ではあるけれども指摘されると困るものであるのかもしれないという話ではあるのか、とか、ある意味見栄に近い、装飾であるのであろうかなとか、しかしそれで飾っておかなければ社会生活が難しくなる可能性が高いということもあり、そのような群れで生きる者としては必須な技能であるのかもしれないと予想するわけでございます。
ただその塩梅は定型化されておらず、環境依存と申しますか、相対的なものであるのではなかろうかなとか予想するわけでございます。文化的な背景と申しますか歴史の流れとか状況次第で受け入れられる幅が変化しているのであろうかなという予想もできるわけであり、または、関係性の問題でもあるのではなかろうかなという、予想が普通にできるわけでございます。
どのように混ざっているのかという見方もできるのではなかろうかなとか、本能と申しますか、理性とは違った何かと理性との融合によって、混沌とした思考やらが生まれてくることもございまして、言語化できない何かである場合もありますし、言語化した結果さらに混沌としてくるような、それこそ冒涜的な何かに昇華する可能性すらあるわけでございまして、ありていに言いまして、大体どこか狂っていることが普通であるのではなかろうかなとかも連想するわけでございます。
倫理的に許されないような思考は普通に頭によぎるものであり、そして思いついた何がしは、ある程度の確率で実際にそう行動する個体と申しますか人格が現れてしまうこともまた、それほど珍しいものではなく、ある意味、どの個体にも平等に起こり得る事故のようなものであり自然現象に近いという捉え方もできるわけでございます。
魔が刺したというような言い方もできるかもしれませんが、大体において、妄想が足りていないものがふとしたきっかけで実行に移してしまう流れがあったりするのではなかろうかなという予想もできるわけでございます。簡単にいうならば想像力が足りていないという言い方もできそうではございますが、その練習やら機会を奪われてしまっている環境的な運の悪さも、これまた働いている可能性があるかなとも想像するわけでございます。
ぐるぐると粘性の高い思考やら、気味の悪い連想やら、色々なものが雑然と混ざり合っている肉の塊やら、それに伴う血の流れる連想やら、汚物やら、そのようなものから、不自然なまでに整っている風景やら、鋭い刃物が乱立するような幻視やら、これはおかしいのではないかという不安はそれほど間違ってはなく、そのような不安を抱くことが大事なのではなかろうかなとか、つまりは無力であることを自覚した上での行為こそが、誠実と言えるのではなかろうかとか、言葉を連想して暴走させてみたあたりで、おしまいです。
「神様を見たというならばそれは多分狂っているのであろうかなとは思いますね」
「脳みそが不安定であることは実は正常な反応であるとかなんとかはありそうですね」
「見たということにしているなら、結構正常ではあります”旦那様”
揺らぎが大きいからこそのその役割が果たされるという感じではありますな”奥様”」




