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19_ぼんやりと、くっきり。

 周囲への注意が散漫で、ふらふらしているように見える人がいますね。逆に一つのことに注視するあまり、周囲が見えていない人がいますよね。内情は180度違うのに、結果だけ見ると、周囲のことに気が回っていないという点では共通するわけです。


 だいたいは、何か一つのことに集中している人の方が、褒められう傾向が高いようです。一芸を極めるとかも言いますものね。もっともその集中している内容が、社会的に認知されていないとか、風紀上よろしくない内容だったりとか、そういう、プラスのイメージを持っていないものに、一心不乱に取り組んでいるということだと、これは、まあ、よくで変人扱いであり、悪くて犯罪者でございましょうな。


 ともかくも、人に認められるほどの一人者となると、これはもう、それに傾向しているというか、そのことが生活の中心、人生の中心となって、そのことのためだけに生きる、みたいな様子が見えてくるわけです。

 ただ、周囲にその才能に対する理解者というか、補助をする人がいなければ、生きていけないほどにまで集中できる、環境でなければ、逆に自分の集中したいことに集中するために、周囲をよく見て、問題のない状況を作り出すようになる、のかもしれません。

 逆に、生きるということを放り出して、何か一つに集中するならば、それは、凄まじい、気迫というか、何らかの結果かそれに連なる何かを残す可能性が高いのではないかな?という予想もできます。単純に、高品質な作業状況に多くの時間が掛け合わされるのですから、そう難しい予想ではないと思うのです。


 そのことに、集中している対象に、才能を持っているかどうかは、まああまり関係ないのかもしれません、それだけに、そのただ一点のことだけに、集中できるという、その精神や環境のありようが、世に言う天才を作る出しやすい、のかもしれせんね。

 予想でしかありませんし、そうでもなくても、瞬間瞬間の思考の深さで、天才と称される、実力を示してしまっている人も多いような気がします。


 この、一つのことに集中して他の何も投げだして、それだけを極めるという、種類の天才は、こう、『私にもできるのではないか?』という希望を生み出してくれる、幻想の元でもあるような気がしますね。ある意味毒のようなものかもしれません。

 周囲の理解がないので、私の才能は開花しなかったのです、というような、意見に重きを置けるような、展開もありそうです。往々にして、それはあなたに才能がなかっただけですよ、と、真実っぽい意見を突きつけられるだけに終わりそうですが。


 逆にですね、いつもボーとしている人はどうでしょうかね?何もやっているように見えなくて、主義も主張もあまりせず、いつも笑っているような、世間の海がまるで凪のような感覚でたゆたってる人格の持ち主たちです。

 これは、実は侮れないのかもしれないと思うのです。能ある鷹は爪を隠すという諺もあるように、一見ぼんやりしている人にしか見えないという外見が擬態で、実は、相当の実力を隠しているという場合があるのではないか?

 もしくは、ぼんやりとしているとか、注意力が散漫に見えるのは、逆に周囲の状況にいち早く対応するために、何か一つには集中しないようにしているとか、という可能性があるようなきがするのですね。


 全方位の情報をうすらぼんやりと全て把握することのできる才能と、一点それだけに集中して極めようとする才能、というふうに分けましたが、この分類に意味があるのですか?と聞かれると、まあ、趣味の範囲ではないでしょうか?とか、中途半端である方が、楽に生きられるのかもしれませんんねという結論が出るようなきがするのが、なんとも、なんだかな?という、ちょっと釈然としないような気がします。


「それで、明日が期限の資料は完成したのでしょうか?」

「はい、後2時間あればできます」

ギリギリでなければ動かないのもスタイルのうちなんでしょうね。

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