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18_なぜ?は後から来る。

 どうしてそのようなことをしてしまったのでしょうか?という問いは、基本的にナンセンスな物ではないかな?と妖精ゴブリンは思うのです。その時それをしてしまったのは、そうする事が出来たからで、特に考えずに、してしまったのではないでしょうか?という事なのです。


 いいえそれは熟考して行ったのものです、という、意見も確かにあるでしょうし、その熟考したという事も否定はしないのです。それではどういう事か?というと、こう、なんでそんな事をしたかなぁという類の行動を、取ってしまった対象の問題なのですね。

 崖っぷちに立っている相手の背中を、特に意識せずに、ああ、今なら押して落とせるな、と思った瞬間、やってしまっているという感覚でしょうか?もしくは、ハサミ、を持っていて、これでこれを切れますね、と思った瞬間に切ってはいけないものを切ってしまうとか。


 できる、なら、やろう。このような流れで、文字通り思わずやってしまってしまう、という感覚でしょうか?しかも、一度始めてしまうと、最後までやってしまわないといけないような気がして、止まらなくなってしまうのです。


 バッチ処理というものに似ているのかもしれません、一定の行動を条件に従って、一かたまりの仕事として、流作業でやってしまう。このように始めたなら、このように続けて、そしてこのように終わらせなければならない、と、いった感じで、途中で止めることができない、止められると、自分で気がつかない状態になってしまう、のかもしれません。


 これは、行動を迅速かつ集中して、ミスを少なくするために、迷わないようにするための、テクニックなのかもしれません。もともと、生き物が持っている、流れるように作業をする本能かもしれませんし、学習によって後天的に、習得したものかもしれません。


 どちらにせよ、始めてしまうきっかけは些細なことなのでしょうね?ああ、こうできるなあ、という気持ちが、起こった瞬間に思わずやってしまうという。この、できると感じた瞬間に行動してしまうというのも、緊急時に自身を守る為に、考える暇も惜しんで、反射的にしてしまう、本能のようなものなのかもしれません。


 ただ、今は、その本能、やれる即やった、では色々問題が大きくなるシステムが構築されているので、大変慎重にコントロールしなければならなくなったのだろうなと。

 社会というものができてしまいましたから、複雑化してしまったので、ちょっとした素早い反応問いう咄嗟に生き残るための行動が、逆に命取りになってしまう、ということでしょうか?


 感情のままに生きるということも、古くは、周囲の状況から何らかの異変(危険)を嗅ぎ取って、どんなことが起こるのか予想を立てて、そして行動する、などという思考をしていたら、間に合わないから、咄嗟に感情というシステムで、体を咄嗟い動かそうとしていただけで、とくに、そう、問題ではなかったんじゃないかな?と思うもです。


 しかし、今は、感情のままに動くと、もうこれはうまくいかないでしょうね。というよりも感情に任せて咄嗟に行動しなければならない、という状況が、あまり、目の前に現れなくなったと言った方が正しいのかもしれません。


 いつも、思考することに余裕がある、長期にわたる問題が、おおよそ全て、であるのでしょうね。なので、瞬間的に自身の安全のみを優先する、感情で処理すると不具合が大きいわけではないかなと思うのです。

 平凡な注意事項ですが、やる前には、よく考えてみましょう、というのは、大きく正しいのだろうなあと思うのですが、それでも、やれそう、から、やったに短絡するのは、生物としては正しいので、なんだかなぁと。常に第三者的に周囲を観察する、という、意識をしておく練習は、必要だと思うのです。


「何度飲みすぎれば、学習するのですか?”ご主人様”」

「うう、すいません、お水ください。」

 やれやれなのですよ。

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